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Channel: さすらい館
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3092.「リアルウソ電」世に憚る~西武、6000系1編成を黄色に

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西武6000系といえば、ステンレスの銀色やアルミのグレー地に、青と白の帯を入れた電車で、毎日有楽町線や副都心線、その先の東急東横線・みなとみらい線にも乗り入れています。管理人の地元にも顔を出していますので、今ではすっかり馴染みの車両になりました。
で、西武の通勤車の標準カラーといえば、6000系登場前はレモンイエロー一色、要するに「黄色い電車」だったわけですね。ただ、ドアはステンレスの無地ですから、そこはかつての中央・総武緩行線の103系とか、JR西日本の所謂「末期色」とは違います。

このたび、「黄色い電車」とは一線を画していたはずの6000系が、何と「黄色い電車」になるというのです。対象編成は、アルミ車にして戸袋窓のない6157Fとか。

4月18日(土)から「黄色い6000系電車」 の運行を開始します西武鉄道公式・PDFファイルです)

詳細は上記リンクをご覧ください。

これは「西武池袋線開業100周年]記念事業の一環だそうですが…。


141130_153804_ed.jpg


141130_152736_ed.jpg
この車両が黄色くなって横浜に来る!?
(ホームドア設置前の横浜駅で撮影。以前の記事から転載)


…しかしですねえ。
6000系はデビュー当時から現在に至るまで、黄色い塗装を身に纏ったことは一度もないんですよ。そのような車両を黄色くするのは、東武の8000系更新車の旧塗装と同様、「リアルウソ電」のそしりは免れないんですよね。

このような「リアルウソ電」に最も熱心なのは、実はあのJR東日本ですが、この会社は何とJR発足後に投入されたキハ110系気動車に、キハ58系などが身に纏っていた国鉄気動車急行カラーを施しています。管理人は現車の写真を持っていませんので、ご覧になりたい方は画像を検索していただくしかないのですが、画像を見る限り管理人は何ともいえない強烈な違和感しか覚えませんでした。以前にJR東海のキハ48が国鉄気動車急行カラーに塗られたことがあり、これにも管理人は違和感を覚えたものですが、キハ110系のあれは流石に…。

確かに有楽町線への西武の乗入れや、13号線構想がもっと早く現実になっていたら、2000系が地下鉄乗入れに使用されたのではないかという話もあり、そういう意味では今回の黄色い6000系、歴史の「if」を感じさせるものではあります。
ただそれでも、管理人としては肯定的な評価はできないんですよね。「赤い西武」「黄色い京急」くらいまで針が振り切れてしまえば、100パーセントの遊びとしての評価もありますが。

こんなことばかりやっていると、そのうち2000系にかつて701系などが纏っていた「赤電」塗装を施すなんてこともあり得るのではないか。そこまで考えてしまいます。

◇関連記事
№2690.「リバイバル」の乱発に物申す
(管理人の『リアルウソ電』に対する考え方は、この記事の中で表明しています)


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