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Channel: さすらい館
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3247.準特急の逆襲? 京王、9.25ダイヤ「改正」

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来る9月25日(金曜日)、京王電鉄ではダイヤ「改正」を行うとのことです。他社が「ダイヤ改正」の語を用いる中、京王では「全ての乗客にとって改善となるとは限らない」という考えの下、「改定」の語を用いてきましたが、今回のリリースはどういうわけか「改正」となっていました。

その詳細はこちらをご覧いただきたいのですが(PDFファイル注意)、以下にポイントをざっと列挙します。

1 準特急の停車駅に笹塚と千歳烏山を追加
2 区間急行の停車駅に仙川を追加
3 京王八王子発着の準特急が復活
4 相模原線にも準特急登場
5 都営新宿線直通列車を倍増(相模原線区間急行のほか、同快速も本八幡直通に)
 パターン1:橋本(区間急行)笹塚(各駅停車)本八幡
 パターン2:橋本(快速)笹塚(各駅停車)本八幡
6 都営新宿線内の急行は笹塚発着に、準特急と接続
7 新宿発の終電時刻を延長
8 井の頭線は早朝に増発、終電を延長

今回の改定は、準特急の運転の拡大と(3、4)、停車駅の追加(1)が特に目を引きます。
準特急の停車駅追加は、都営新宿線乗り換え客の利便性を考慮した結果とのことですが、この停車駅、新宿-調布間では、平成4(1992)年のダイヤ改定前の急行の停車駅と殆ど変わらないのですよね。桜上水に停車するかどうかの違いだけ。優等列車の停車駅の増加は全国的な傾向ですが、「歴史は繰り返す」のかとも思ってしまいます。
そして準特急の運転系統ですが、現在の高尾山口方面だけではなく、橋本方面や八王子方面へも運転されるとのことです。橋本方面へは新設ですし、八王子方面は復活となります。ただ、橋本方面は、日中の時間帯にはこれまでの特急が準特急に建て替えられてしまうようで、それだけ特急が減少してしまうことにもなりそうですが。


130224_131834.jpg
また減る?

ことによると、相模原線の特急は朝晩のみになってしまうのかもしれませんね。
そして準特急も再び八王子へ。


121111_163635.jpg
またこの表示が見られるようになる

新宿-京王八王子を日中20分間隔で運転するとのことですから、やはり特急とは10分間隔での運転となるのでしょう。

あとは都営新宿線直通列車の建て替えも目を引きますね(5)。現行の京王線内区間急行~都営線内急行から、前記のパターン1に変更されるわけです。そしてパターン2を追加。いずれも、都営新宿線内は各駅停車になっています。
それでは急行はといえば、笹塚折り返しになるのですね(6)。その上で、準特急に接続させるダイヤを組むようです。これによって、笹塚での乗り換えだけで、都営新宿線~京王線~相模原線の速達ダイヤを構築したということでしょう。
それにしても、都営新宿線~京王線~相模原線の速達ダイヤって、このところ目まぐるしく変わっていますね。

7と8に関しては、沿線利用者へのサービス向上ということでしょう。

趣味的には、昼間には恐らく走らなくなる相模原線の特急とか、都営新宿線直通の区間急行とか、そういったものが注目されそうです。

※ 当記事で使用している写真は、いずれも以前の記事からの転載です。また、本文を一部訂正しました。


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