9月5日の大回り乗車の続きです。
南浦和から武蔵野線に乗り、1駅先の東浦和で下車。この駅は上下線との間に線路が1本あるため、停車中の列車をいい感じで撮影できます。
というわけでこちら↓
扉の窓が小さい車両は山手線からの移籍組
扉の窓が小さい車両が、山手線からの移籍組であることは、南武線などその他の路線と同じなのですが、大きく異なるのは、VVVFインバーター制御・交流誘導電動機駆動に改造されていることです。
これは、205系を山手線から他路線へトレードする段階で、武蔵野線では8連を組むことが予定されていたのですが、駅間が長く、しかも貨物列車から逃げなければならない武蔵野線の路線条件では、従来の界磁添加励磁制御のままでの4M4Tではパワー不足になり、またM車の両数も不足するため、VVVFインバーター制御に改造されたものです。
なお、改造されたM車は5000番代を名乗っていますが、5000番代を名乗るのはあくまでM車だけで、T車と先頭Tc車は原車号のままです。
これらとは別に、直に武蔵野線に投入されたグループと、南武線から編成替えをして転入してきた編成がありますが、こちらは本来の界磁添加励磁制御です。ただしM車の比率は6M2Tと高くなっています。
東浦和駅での、上下列車の邂逅。
ほぼ10分おきにこの光景が展開される
武蔵野線は日中はほぼ10分間隔のため、日中の東浦和駅では10分ごとにこのような光景が展開されます。ただし管理人が見たのは土曜日なので、平日は分かりません。
そして、この路線の205系は、多くの編成で行先表示がLED化されています。
これと行先を交互に表示する
今度は西船橋駅で撮影した編成。順に先頭車・パンタなしM車・パンタ付きM車と、3点ノーキャプションでどうぞ。
なお、こちらは行先表示が幕となっています。
いかがでしょうか。
パンタグラフが菱型のままなのが印象的ですね。最近は着雪時にパンタが上昇不能となる危険性を考えて、シングルアーム型に換装する例も増えていますが。
そしてこちらが、武蔵野線に直に投入された編成。
顔立ちが異なる
武蔵野線に直に投入された編成は、同時期に京葉線へ投入された編成と同様、先頭車のデザインを従来車と変えています。京葉線のものは、「メルヘン顔」と呼ばれていますが、こちらはそのように呼ばれているとは聞きません。
ちなみに、京葉線のものは銀色の部分が全て白になっていて、かなりのインパクトがありました。
現在、京葉線に投入されたものは、一部が4連化されるなどの改造を受け、600番代として東北線宇都宮-黒磯間と日光線で使用されています。
正直、まさか残っているとは思えなかったので、この編成に出会えたことは管理人にとって大いなる僥倖でした。
最後に、武蔵野線に所属する209系500番代。正面と側面表示をノーキャプションで。
今のところ2編成だけですが、今後山手線へE235系が投入されると、押し出されたE231系500番代が中央総武緩行線へとトレードされ、さらにそこから押し出されたE231系0番代や209系500番代が、武蔵野線へ大挙トレードされてくるのではないかと思われます。
そうなると、205系はどうなるのでしょうね?
せっかくVVVF化したのですから、M車だけは生かされて、界磁添加励磁制御(直流電動機)のままで残る同系のM車を置き換えるような気がします。あるいは、鶴見線や南武支線用の車両だと、武蔵野線用のM車を廃車にし、機器だけ移植してVVVF化するとか。
E235系投入でまた変わるであろう、首都圏の電車の勢力図。これにも注目したいところです。