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Channel: さすらい館
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3350.北陸新幹線の並行在来線を見る その1 金沢-高岡-富山

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今回の旅は、北陸新幹線の初乗車も勿論ですが、北陸新幹線の開業に伴ってJRから経営が分離された、所謂「並行在来線」についても見てみたいと思っていました。
今回見ることができたのは、金沢-高岡-富山間と魚津-泊-糸魚川間ですが、2回に分けてアップしていきたいと思います。

まずは、金沢13時45分発の黒部行きで、並行在来線の旅をスタートさせます。


151031_134151.jpg
あいの風とやま鉄道の521系

この区間は、金沢-倶利伽羅間が「IRいしかわ鉄道」、倶利伽羅-市振間が「あいの風とやま鉄道」となるのですが、やってきたのは「あいの風とやま」仕様の521系でした。

比較の対象として、一昨年福井駅で撮影したJR西日本の521系を↓


131103_075519.jpg
こちらがJR車(以前の記事から転載)

521系は223系の交直両用版で、内装は車端部がロングシートとなっていること以外は223系と共通となっています。
それはいいのですが、新幹線開業まで北陸地区で運用されていた475系や413系よりは座席定員が減り、しかも編成両数もそれまでの3両から2両へ減ったため、かなりの混雑を来していました。
そのためかどうか、何本か413系電車が残っていて、一部の列車に充当されています。


IMG_20151105_210040205.jpg
改正後も生き残った

車籍がどうなっているのかと思って調べてみたら、あいの風とやま鉄道の所属になっているようです。3連が5編成JR西日本から移籍しています。確かに車体だけならJR発足前後に作られていますので、比較的新しいんですけどね…ってそれでも30年近く経ちますが(^_^;)


151031_160706_ed.jpg
富山で活躍中

それはいいのですが、金沢から乗ったときは、やはり2連の収容力なのか、立客もかなり出てしまいました。このときは管理人は車端部のロングシートに何とか座れましたが、「優先席」だったので、いささかばつの悪い思いをしたことです。
しかし転換クロスシートの車両や、バスの2人掛け席に乗るといつも思うことですが、通路側に座って窓側に座ろうとする人をブロックするの、あれ何なんでしょうね。あのような行動、特に年配女性に多いように思われます。逆に「おばあさん」になってしまうと、かえって気を遣ってくれたりしますけどね。(この点に関するコメントはご遠慮願います)

ともあれ、521系で倶利伽羅峠を越えましたが、このルートは今年の3月まで様々な特急が行き交っていたものが、すっかり寂しくなりました。行き交う長編成列車は貨物だけで、普通列車は2~3両編成ですから。
立ち客は石動でいなくなったのですが、管理人が下車した高岡では、大量の乗降があり、乗客が入れ替わった感じでした。土曜日の午後でしたが、かなり乗客は多かった、というのが個人的な感想です。

そして高岡-富山間ですが、こちらは管理人は座ることができず、富山まで立ちっぱなしを余儀なくされました。富山到着直前には、地元東横線の通勤ラッシュ並みの乗車率になっていましたから、これでは2連では捌き切れないと思ったことです。

管理人は、並行在来線分離のニュースに接したとき、「金沢-富山間はJRのままでいいのでは」と思い、実際に当ブログでもそのような意見を述べていたことがありますが、今回現地に行ってみて、その意見が間違っていないことを確信しました。なんだ、これなら普通列車だけでも十分採算取れるじゃん、と。
しかし実際には、富山以北だけの転換は富山県が嫌がったようですね。赤字幅が大きくなるという理由で。この「富山県が(北陸線の)富山以南にこだわった理由」というものを、翌日の魚津-泊-糸魚川間の乗車で、実感することになります。

というわけで → その2に続く

※ 当記事は11/12付の投稿とします。


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