5月22日、阪急梅田・中津両駅で撮影した後、管理人は十三駅に赴きました。
十三駅といえば、京都・宝塚・神戸と3つの本線が集まる、阪急にとっては「扇の要」ともいえる駅です。ただし、もともとは宝塚・神戸両路線(神宝線)の駅として開業、その後京都線の駅ができたという流れです。なぜこうなったかといえば、戦前の神宝線と京都線は別の私鉄(京都線は京阪系の新京阪だった)ためで、当初の新京阪のターミナルは天神橋(天神橋筋六丁目)でした。戦後すぐの間は、京都線電車の梅田乗り入れは十三から宝塚線の線路に入っていたそうですが、当時は架線電圧も異なっていたので苦労が多かったようです。
京都線(奥)と宝塚線(手前)の電車が並ぶ
この写真だとちょっと分かりにくいのですが、実は梅田側から見た場合、京都線と宝塚線は大きくカーブして神戸線と離れるのに対し、神戸線は全くの直線なんですよね。そのため、↑の写真の宝塚線ホーム、反対側の神戸線側を見ると、まさに扇状に開いています。
宝塚線が大きくカーブしているという証拠写真がこちら↓
確かに大きくカーブしている
これに対して、真っ直ぐな神戸線ホーム↓
確かに真っ直ぐ(列車は新開地行き特急)
この駅の両側には商店街があり、神戸線側の西口は歓楽街となっているのですね。そのため結構乗降客も多く、また京都・宝塚・神戸各線の間の乗り換え客も多いため、いつもお客が多い駅という印象があります。
ところで、宝塚線ホーム(3号線。阪急では同業他社がホームを『○番線』などというのに対し、『○号線』と称している)の三国寄りにこんなものが↓
これはいったい何?
何やらアスファルトで埋め込まれた線路がありましたが、これはいったい何なんでしょうか。
かつて十三駅には、京都線側に7号線があったそうですが、ここじゃないはずですしねえ。
あるいは、何かの渡り線や留置線の跡なんでしょうか。
ちなみに、7号線の跡は埋め込まれてホーム拡幅の用地にされてしまったそうなので、現在は残っていないそうです。残念orz
最後におまけ。
2・3号線ホームの扇の中にあった施設ですが、管理人のような関東人が見ると物騒な注意書きが↓
「指詰め注意!!」とは
「指を詰める」とは、ヤクザさんが不始末で指を切り落とすのではなく、関西では指をドアなどに挟むのをさしてそのように言うのですよね。そのことは頭では分かっていても、やはり現物を見るとそのインパクトは大きいです。
実はこのとき、管理人は伊丹線に行くか、千里線にいくか悩んでいましたが、前者を選択しました。
そこではあの「方向板装備車」つまり「リアル阪急顔」を拝むことができたわけですが、それは次の記事で。
※ 当記事は05/27付の投稿とします。