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2225.「蒲田要塞」完成、箱根駅伝特別ダイヤは終了~京急蒲田駅付近完全高架化へ

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以前にも当ブログでご紹介したことのある、京急蒲田駅付近の高架化工事の状況。
既に一昨年、本線上り線が高架化されましたが、それに引き続いて下り線が高架化される運びとなり、それが来る10月21日からということです。

京急蒲田駅付近の上下線が全線高架化します!(911.9 KB)

京浜急行電鉄株式会社(本社:東京都港区,社長:石渡 恒夫)では,東京都の「都市計画
事業」として2000年12月に事業着手している〔京急蒲田駅付近連続立体交差事業〕の進捗に伴い,事業区間である京急本線(平和島駅~六郷土手駅間)および空港線(京急蒲田駅~大鳥居駅間)において,10月2 日(日)始発から,下り線を高架化いたします。これにより全事業区間の上下線高架化が完了いたします
(以下略)

京急公式HPより。PDFファイル注意)

これが実現すると、遂に空港線のあの第一京浜国道を横断する踏切がなくなることになります。
もちろん、このこと自体は非常に喜ばしいことでして、特に第一京浜国道(国道15号)は都内屈指の幹線道路ですから、渋滞の要因がひとつ取り除けた、ということです。
また、この第一京浜国道、お正月の大学対抗駅伝「箱根駅伝」のコースになっておりまして、毎回空港線のダイヤもランナーの通過に合わせた特別ダイヤを組んでおりました。この踏切が勝負の綾になった大会も何度かあったそうで、それゆえに悲喜こもごものドラマを生んできた踏切。昨年と今年は上り線の高架化で通過列車が半減、レースに影響する度合いは薄れましたが、これが完全に解消することになります。踏切の廃止は、レースの不安定要因をひとつ取り除いたことになりますね。

ただ、問題もなくはなく、それはやはり当ブログで以前に指摘した「糀谷問題」と「京急蒲田駅の空港線列車の発着ホームを統一できない」という問題です(「」の中はそれぞれ当時の記事にリンクしています)。


100518_192437.jpg
糀谷駅の案内 1番線・2番線両方から羽田行きの列車が出発する

「糀谷問題」はこの駅が完全高架化されれば解消するでしょうが(糀谷駅の蒲田方に両渡り線がある)、京急蒲田駅はそうはいかないでしょうね…。


101021_192132.jpg
このような複雑な案内の必要性は完成後も残る

管理人が思うに、京急蒲田駅を2層構造にするよりも、丸の内線の中野坂上駅のようにすれば双方から直通でき、双方との乗り換えも至便だったはずですが、そのような構造をとらなかったのは、おそらく用地の問題があったのでしょうね。あるいは地下化ができなかったのかとも思いますが、あるいはあのあたりは軟弱地盤なのか? その辺はよくわかりません。

ですが、とりあえずは「蒲田要塞」(京急蒲田駅の構造物が巨大なため、鉄道愛好家の間ではこのように呼ばれている)の完成を寿ぐことにいたしましょう。あとは列車のダイヤがどうなるのかも楽しみですね。

◇関連記事
№1565.高架化工事が続く京急蒲田駅~「糀谷駅問題」が解消しても…。 
№1380.「エアポート急行」と糀谷駅の問題 

※ 当記事は07/20付の投稿とします。また、当記事に使用した写真は、全て以前の記事からの転載です。



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