写真は都営バス「王41」「王55」の折り返す、新田一丁目折返し所です。
バスの背後にコンクリートの擁壁が見えますが、あれの向こう側は荒川です。このあたりは、墨田川と荒川に挟まれた地域となっています。
以前の記事で、同じようなバス折返所として、江戸川区の春江町を紹介したことがありますが、あちらは背後に木々が鬱蒼と茂っていて、何とも言えない長閑さを醸し出していました。こちらは、木々はなく荒川の堤防があるだけですが、空が大きく見える分、春江町とはまた違った長閑さを感じるところです。
地図でいうとこのあたり↓(ケータイでは地図が見れませんのでご容赦ください)
このあたりは王子から隅田川を渡って達するエリアなので、北区だとばかり思っていましたが、隅田川を渡ってしまうと足立区なんですね。
ちなみに、「新田」という地名の由来については、
「江戸時代中期に、この地域の近辺に開拓が入って「鹿浜新田」が成立し、これが現在の新田につながっている。また、古くからこの地域は野新田(やしんでん)と呼ばれていた。」
とのことです(wikiより)。結構由緒正しい地名なんですね。
管理人は、ここには都営バス「王41」に乗って到達したのですが、降りた場所はこちら。

写真左側は広大な空き地
このあたりは工場や倉庫が多かったそうですが、1990年代に多くが移転したとか。何かの工場跡なんでしょうかね。
始発のバス停はこちらになります。

こちらは住宅街が広がる
この近くには「ハートアイランド」という、高層マンションを擁する大規模ニュータウンがあるのですが、ここはどちらかというと古い住宅地のような印象がありました。
バス停横にある、これも由緒正しき「新田稲荷」。

静かでした
日曜日の昼下がりなのに(だからこそ?)、非常に静かでしたね。
このあたりが足立区になっているのは、恐らくですが荒川開削の経緯があるのではないかと思われます。東京都内の荒川は、昭和初期までにつくられた人工河川ですから、それ以前は対岸の鹿浜と一体をなしていたのでしょうね。同じような例に東武伊勢崎線の「堀切駅」があります。ただあちらは、葛飾区にはならず足立区になってしまいましたが。
折返所の様子をもう少し撮影したかったのですが、部外者立入禁止のようでしたので止め、このまま「王55」に乗って帰りました。
※ 当記事において使用した写真は、全て公道上の立入禁止エリア外から撮影しております。
【取材日 平成24年11月4日】
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※ 当記事は11/05付の投稿とします。