写真は以前の記事から転載したものですが、今年で登場20年を迎える東急2000系です。
2000系が登場したのは平成4(1992)年ですが、その当時は8500系ばかりだった田園都市線の東急車の中に、9000系のような風貌をもった新車が入ったことは、鉄道趣味界や沿線住民に大きなインパクトを与えました。
しかし、その11年後、半蔵門線の押上延伸に伴って東武伊勢崎線との相互乗り入れが始まると、2000系は東武乗り入れ改造を施されることなく、押上から先には行かない「サークルK」車となりました。そのことで、2000系の稼働率が著しく落ちてしまい、特に土日は遭遇するのが難しい車両になってしまいました。
そのような状況で迎えた、登場20年の今年。節目の年を寿ぎ、東急でイベントが行われるようです。
12月1日(土)、2000系車両デビュー20周年に合わせて記念入場券を発売
田園都市線で活躍する「2000系車両」は今年で20周年を迎えました。これを記念して、「2000系就役20周年記念入場券」を12月1日(土)から発売します。記念入場券は、長津田・つくし野・すずかけ台・南町田・つきみ野・中央林間の各駅入場券6枚と、2000系オリジナルカード4枚を記念台紙にセットしたものです。さらに、12月1日の12:00までにご購入いただいたお客さま限定で、12月16日(日)に開催される「2000系ミステリーツアー」への参加抽選券を配布します。なお、12月中旬ごろからは、2000系車両に20周年記念ヘッドマークを付けて運転する予定です。 (引用ここまで)
(東急電鉄公式HPより)
具体的な内容はHPをご覧いただきたいのですが、記念入場券発売とミステリーツアー実施には驚かされました。ただ、ミステリーツアーといっても、目的地は大体見当がつきますけどね(ネタバレを警戒して、敢えてここでは言いません)。
東急では、2000系の兄弟車といえる9000系や1000系の去就が注目されています。9000系は順次中間車を抜かれて大井町線に移籍し、東横線に最後まで残る編成はどれなのか、来年3月以降に残る編成があるのかが関心事ですし、1000系は来年3月の日比谷線直通運用が亡くなった後がどうなるのか、廃車か他社への譲渡かが注目されています。
2000系もことによると、今回のイベントは退役へのカウントダウンとなるのではないか…という心配もなくはないのですが、恐らくしばらくはこのまま現状維持でしょうね。
そういえば一時期、2000系を東横線へ移し、副都心線乗り入れ用に改造されるのではないかという噂が流れたことがありますが、あれはどうやら実現しそうにありません。
勢力も小さく(3編成30両)、日蔭の存在であることは否めませんが、もっと稼働率が上がってくれないかなあ。
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