3月11日、管理人は南北線・埼玉高速鉄道(SR)及び都営三田線西高島平-三田間に引き続き、東急目黒線の各駅(奥沢駅を除く)について、8連化への対応がどれだけ進捗しているか、その状況を視察して参りました。
なお、奥沢駅を除いたのは、翌3月12日から通過線の供用が開始され上りホームが仮設から本設に変更されるためです。
それでは参りましょう。
【目黒】
延伸方向:日吉方及び赤羽岩淵(浦和美園)・西高島平方に各1両分伸ばして対応。
延伸部分立入り:可能。
1枚目が赤羽岩淵(浦和美園)・西高島平方、2枚目が日吉方です。1枚目について、こんな長ったらしい言い方をしているのは、日吉方と反対側に延伸しているところ、この駅が東急目黒線としては終端駅であるため、「目黒駅方」という言い方ができないためです。
なお、延伸部分へのホーム立入りですが、奥沢駅(03/12以降)と日吉駅を除いて、全て可能となっています。SRの一部の駅のように、「可能だが推奨できない」という駅はありません。また、ホームドアですが、目黒駅だけではなくいずれの駅も、目黒線として設置された当初の、開口幅が狭いタイプのものが増設されております。
また、現在増設部分のホームドアには、「調整中」なる貼り紙が貼られています(他の駅も同様)。また8連の停車位置案内も張られるようになりました(同前)。
増設部分のホームドアには「調整中」の貼り紙
【不動前】
延伸方向:日吉方にのみ2両分伸ばして対応。
延伸部分立入り:可能。
写真は下りホームですが、上りホームも同様になっておりました。
この駅は改札口が目黒方の突端にあるためか、ホームの延伸も日吉方に向けられています。しかし欲を言えば、この先が桐ケ谷通りとの立体交差なので、日吉方に改札口をつくってほしいものです。これができれば、桐ケ谷斎場へのアクセスが飛躍的に改善するのですが。
【武蔵小山】
延伸方向:日吉方及び目黒方に各1両分伸ばして対応。
延伸部分立入り:可能。
武蔵小山駅も目黒駅と同様、双方向に1両分ずつ延伸する形態となっています。写真は下りホームですが、上りホームも同様になっています。
【西小山】
延伸方向:日吉方及び目黒方に各1両分伸ばして対応。
延伸部分立入り:可能。
西小山も武蔵小山と同様です。ただしこちらは、島式ホームが2面ではなく1面という違いがあります。
【洗足】
延伸方向:目黒方にのみ2両分伸ばして対応。
延伸部分立入り:可能。
ご覧のとおり、延伸部分には立ち入ることが可能になっています。立入禁止を示すバリケードや貼り紙などはありません。
写真は下りホームですが、上りホームも同様の状態です。
【大岡山】
大岡山は地下化完成時から、8連相当の有効長が確保されています。よって、あとはホームドアの整備を行うまでですが、その整備も上下線とも完了しているようでした。
1枚目が下りホームの写真、2枚目が下りホームから上りホームを望んだ写真ですが、2枚目をご覧いただくと、大井町線用のホームドアと目黒線用のそれとで、随分と異なることがお分かりいただけると思います。大井町線用のものは扉部分の一部が透明になっていて、かつ開口部が大きくとられているのに対し、目黒線用のものはその逆で、開口部も狭く透明部分がありません。これはATOを実施しているかどうかによる差異と思われます。ATOを実施しているなら、停止位置の正確さを運転士の技量に頼る必要がないので、ホームドアの開口幅を狭くできますが、ATO非実施だと運転士の技量に頼る部分が大きくなるので、あまりホームドアの開口部を狭くできません。開口部を狭くすると停止位置の正確さが要求され、運転士の負担が過重になるからです。
奥沢駅はこちらの記事をご参照いただくとしまして。
前編はここまで。
後編は田園調布以西の、東横線との並走区間を取り上げます。
というわけで、後編へ続く↓