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5886.【バス記事500本到達記念】目黒駅バスターミナルを見る~系統番号の欠番の謎

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当ブログで取り上げる「バス」カテゴリの記事、今回でちょうど500本を数えるに至りました。

そこで「500本到達記念」というわけでもないのですが、やはり管理人にとって最も身近なバス事業者ということで、東急バスを取り上げようと思います。今回取り上げるのは、目黒駅バスターミナル。

 

目黒駅バスターミナルは、渋谷駅ほどではないものの東急バスの一大拠点であり、多くの系統が発着します。また多くの系統が本数も多く、沢山の利用客を集めております。

以下、目黒駅(西口)の東急バス乗り場案内と路線案内をノーキャプションで。

 

 

 

ここから発車する路線は

 

黒01 大岡山小学校行き

黒02 二子玉川駅行き

黒06 三軒茶屋駅行き

黒07 弦巻営業所行き

黒09 野沢龍雲寺循環

 

で、その他に目黒通り上で「東98」が発着します。

 

こちらが「黒01」が発車する3番乗り場。

 

「黒01」は本数が多い

 

「黒01」は目黒営業所のドル箱路線で、運転間隔も10分以下を誇ります。

 

この後ろ(恵比寿寄り)の乗り場から出るのが「黒02」。

 

こちらもそこそこ

 

「黒02」は距離は長めですが、渋滞がほとんどないので定時性が維持されており、そのため多くの乗客に利用されています。

 

さらに恵比寿寄りには「黒07」が。

 

こちらの本数は少なめ

 

この系統は、かつて目黒駅を経由して渋谷駅東口~桜新町間を結んでいた「渋73」の成れの果て。都立大学駅から八雲・深沢地区を経て桜新町に至り、さらに弦巻営業所に達します。

 

以上は西口ロータリーから乗れる路線ですが、以下は目黒通り下り線上の乗り場。

こちらは「黒06」。

 

目黒区・世田谷区の狭隘ルートを走る

 

この路線は、目黒区・世田谷区の狭隘ルートを走る路線で、早くから中型車が導入されてきました。現在でも中型車の限定運用となっています。この路線の担当は目まぐるしく変わっており、かつては目黒だったのですが下馬に変更され、その後弦巻になっています。

 

さて。

ここまで見てきて、01、02の次が何故03ではなく06なのか、と思った貴方。貴方は正しい。

現在空番になっている03・04・05は、別にこれらを飛ばしたわけではなく、かつては「あった」路線なんです。

 

黒03 砧本村行き

黒04 駒沢公園行き

黒05 成城学園前駅行き

 

これらのうち、真っ先に廃止されたのが「黒04」。目黒駅・都立大学駅から国立第二病院(現東京医療センター)へのアクセス路線でしたが、採算性には難があったようで、昭和59(1984)年1月末に廃止されています。

その4年後の昭和63(1988)年2月、「黒03」が廃止されます。これは、「黒02」が二子玉川駅止まり(当時は二子玉川園)となっていたのに対し、二子玉川園を突き抜けて砧本村へ達する路線でしたが、跨り利用が少なかったことと、車両運用の効率化が問題になったのかもしれません。

そして平成6(1994)年1月、成城学園前駅まで走っていた「黒05」の目黒駅-都立大学駅北口間がカットされて「都立01」と改称、「黒05」が消えました。「都立01」は昨年3月末限りで成城学園前駅発着便が廃止、都立大学駅北口-弦巻営業所間の便が平日のみ3本存置されるだけになりました。

以上の次第で、03・04・05が空き番になったわけです。

それでは「黒07」はどういう経緯で誕生したかというと、「渋73」の渋谷駅東口-恵比寿駅間をカットして「恵73」に改めた後、昭和61(1986)年に大半の便を目黒駅発着に改め、この目黒駅発着の便に「黒07」という系統番号を振ったのが始まりです。この時点では「黒03」「黒05」は健在だったのですが、なぜ当時の空き番だった「黒04」にしなかったかというと、「黒04」廃止から2年しか経っておらず、案内上混乱を来すことが懸念されたからではないかと思います。

 

さらに話をややこしくしているのが、中目黒駅を経由して野沢龍雲寺方面へ向かう「黒09」。

 

何故「08」を飛ばした?

 

「黒09」の登場は意外と新しく、平成15(2003)年のこと。この年、目黒区役所が旧千代田生命本社ビルに移転したのを受け(目黒区総合庁舎)、目黒駅方面から目黒区総合庁舎へのアクセス路線として、中目黒駅折返しだった「中目01」を延伸したもの。現在は1時間当たり3本(日中)と、そこそこの本数が確保されています。

ちなみに「黒09」、東急バス下馬営業所が所管する唯一の一般路線でもあります。

それではなぜ「黒08」にならなかったのかは…わかりません(^_^;)

 

そして現在、東急バス唯一の都心直通路線となった「東98」。

この路線はこのあたりの目黒通りが上下分かれていることから、清水・等々力方面行きと東京駅方面行きで乗り場が異なります。

まずは清水・等々力方面行き乗り場。

 

なぜか「目黒駅東口」

 

これまでご紹介してきた停留所名は全て「目黒駅前」だったのですが、これだけ「目黒駅東口」。

これにはわけがありまして、この停留所は最近になって新設されたものだからです。以前は上で取り上げた0番乗り場に発着しておりました。その後「目黒駅東口」バス停が爆誕、さらに目黒駅0番乗り場を「黒09」に明け渡し、現在に至ります。

 

これに対し、「東98」の東京駅方面行きは、以前と変わらない場所にあります。停留所名も「目黒駅前」と変わりません。

 

目黒通りの上り線上にある

 

しかし本数は少なくなってしまいました(´・ω・`)

 

なお「東98」が何故「98」というぶっ飛んだ番号を付けているかというと、都営バスの系統番号の付番法則に倣ったから。都営バスの場合、90番代は「都心部から目黒・五反田・品川方面」の系統に付与されることになっていました。目黒駅を越えて等々力に達する路線なので「東98」となるわけで。

 

以上、系統番号の欠番の謎に触れつつ、目黒駅バスターミナルをご紹介いたしました。

 

【おことわり】

当記事は07/11付の投稿とします。


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