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5924.今日は黒の日~鉄道車両・バス・航空機のボディーカラーとしての「黒」

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既に記事作成の時点では日付が変わってしまいましたが、9月6日は悠仁親王殿下のお誕生日。管理人もひとりの日本国民として、謹んで奉祝の意を表します。
 
さて。
「黒の日」といえば、鉄ヲタ視点では「車体色」。
黒を車体色(ボディカラー)に纏っている車両がどれだけいるかといえば…。
 
代表的なものがこちら
 
そう、蒸気機関車(SL)ですね。
海外ではカラフルなSLもあったようですが、我が国のSLは黒を纏っているものが多かったと思います。それはやはり、煤煙による汚れが目立たないようにするためでしょう。
SLの他には、貨車も黒いものばかりでした。今はコンテナ車とタンク車ばかりになってしまいましたが、昔…といってもほんの40年位前まで、種々雑多な車種の貨車を連ねた貨物列車が当たり前で、それも黒い貨車ばかりを連ねたもの。現在、種々雑多な用途の車両はほとんどがコンテナに転換され、車種の雑多さはコンテナの雑多さに変わって久しくなっています。勿論、現在は「黒い貨車」など、一部の工事用のもの以外は見られなくなってしまいました。
SLではない機関車、電気機関車やディーゼル機関車などは、最初は黒ではなく濃い茶色に塗られていました。その後カラフルになりましたが、黒一色に塗られた機関車はありません。電車や気動車も同じでした。ただし電車や気動車の場合は、黒を帯色のアクセントして使った例もあります(営団地下鉄→東京メトロ01系や東武70000系など)。
 
これを打ち破ったのがJR九州の観光列車「はやとの風」です。
 
DCSA0017.JPG
これがSL・貨車以外で本格的に黒を纏った初めての鉄道車両
 
「はやとの風」登場以後、九州の観光列車は「指宿のたまて箱」でも車両の両サイドを白と黒に塗り分けるなどの大胆なカラーリングで、愛好家や利用者の度肝を抜いています。
もっとも、これら以外に黒の採用例は見当たりません。やはりインパクトが強烈な色であることから、帯などのワンポイント以外では使いにくいのでしょう。
 
では乗用車はどうかというと。
自家用車・タクシー・ハイヤーでは「黒」は比較的ポピュラーであり、むしろ高級感を漂わせる車体色ですが(ハイヤーや企業の社長専用車なども黒がほとんど)、バスにはほとんど見られません。例外は側面の大半をブラックアウトさせた燃料電池バス「SORA」でしょうか。しかしこれも、完全な真っ黒ではありません。やはり「黒いバス」は、対向車や先行車からの視認性の問題があって、あまり普及しないのかもしれません。もしかしたら貸切業者にはあるかもしれませんが、管理人はみたことがありません。
 
「真っ黒なバス」は路線車・高速車ともない(写真は京浜急行バスの『SORA』)
 
飛行機の場合は、本来であれば無塗装が最もエネルギー効率がいいのだそうですが(それで無塗装にしていた航空貨物会社があった)、やはり乗客などへのアピールのためか、色を纏っているものが多くなっています。
 
 
 
白一色なのは日本航空(JAL)、その他白を基調とするのはスカンジナビア航空(SAS)などがありますが、黒一色の航空会社というのは、スターフライヤー(SFJ)くらいしかありません。もしかしたら海外の航空会社にはあるのかもしれませんが、日本の航空会社ではSFJだけです。あれも、登場したときはかなりのインパクトがありました。あの黒一色の機材は、他社との差別化と高級感の演出に一役買っています。
 
かつてはSLを象徴する色であり、自動車の世界では高級車を象徴する色といえる「黒」。
しかし、その色のインパクトは他の色に比べて強烈なため、通常の鉄道車両・バス・航空機ではなかなか使うことが難しい色でもあります。
以上、「黒の日」にちなんで「黒」にまつわるお話でした。
 
【おことわり】
当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。

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