「元関西私鉄の電車」として最後に取り上げるのは、元近鉄の16000系です。
16000系は周知のとおり、近鉄唯一の狭軌幹線である南大阪線の特急用車両ですが、一部(2連×3本)が大井川鉄道に移籍しています。元京阪3000系や元南海21000系と決定的に異なるのは、この車両が恒常的に有料特急に運用される車両ということで、それ故にこの車両は大井川鉄道の電車の中でも、もっともデラックスな仕様になっています。内装は、2編成が回転クロスシート、1編成がリクライニングシートです。流石にトイレや洗面所は利用停止にしているようですが。
旧型客車との並び
16000系と旧型客車とのツーショットを。
結構映えますね
16000系の近鉄特急カラー、後ろの旧型客車の茶色といいコントラストを出していると思いませんか?
残念ながら今回、元近鉄車に乗る機会はありませんでしたので、内装の写真はありません。ごめんなさいm(__)m
ところで今回、タイトルを「新旧特急車」としたのは、「新」が16000系であれば、「旧」といえる車両があるから。
その「旧」がこちら421系。この車両は元をただせば名古屋線の特急用6421系で、標準軌に改軌される前の名古屋線のフラッグシップでした。その後は3扉化され、さらに養老線へ転じて活躍しましたが、その後大井川鉄道に移籍しています。この車両は吊り掛け駆動で、しかも冷房がないため、元京阪の車両などでラインナップが充実してくると予備車的立場になってしまい、遂に平成21(2009)年から、動くことはなくなってしまいました。
もう再起はないだろう
以前のイベントで、421系の部品を売り出したことがあったそうですので、この車両が動くことはもうないんでしょうね…。
これで、大井川鉄道の現役の電車の紹介は終わりです。
今回は千頭まで往復SL列車だったため、電車の利用は限られたものになりました。しかし、今回大井川鉄道を訪問してみて、電車も十分に魅力的だと思いました。次回訪問するときは、これら関西私鉄のOBたちととことん付き合ってみたいと思います。
おまけ。
新金谷にたたずむ旧型客車。
30年前の光景が蘇る
管理人が子供のころ、父の帰省に同行していったとき、何度もこういった旧型客車を見かけたものです。時には実際に乗車したこともありますので、こういう光景は本当に懐かしく思います。
最後は井川線の車両と、その形式標記の謎を取り上げて終了とします。