北総鉄道の「高額運賃」。
その弊害は夙に指摘されていまして、沿線住民から運賃引き下げの裁判を起こされるほど。
そこで、近隣住民のささやかな対抗策…というわけでもないのでしょうが、月曜~金曜限定で、新鎌ケ谷~千葉ニュータウン中央駅間を結ぶというもの。運営主体は「鎌ヶ谷観光バス」という地元のバス会社で、ニックネームも「生活バス ちばにう」というものがあります。
運行は月~金曜限定とはいえ、祭日でも運転されるということで、11月3日(月・祭日)に管理人も乗ってまいりました。
新鎌ケ谷駅の乗り場は、メインの駅前広場ではなく、新京成の踏切を渡ったイオンモールのそば。初めての方にはちょっと分かりにくいかも知れません。
ここがバス乗り場
確かにここもロータリーになっているのですが、ここに入るバスは企業や学校の送迎車ばかりであり、誰でも乗れるバスとしてはこの「ちばにう」だけとなります。しかしそれにしても、簡素なバス停ですね(^_^;)
バス停のそばには、「ちばにう」の幟が揺れておりました。
どれだけアピール?
15時50分発のバスを待ちますが…。
来た!
車両はオーソドックスないすゞエルガミオ。ただ、独自のカラーリングを纏っており、訴求効果は抜群です。
バスはこの地域では珍しい前乗り。それもそのはずで、ここから千葉ニュータウン中央駅までは途中停留所が一切なく、そのままノンストップだから。それで整理券方式でなくてもいいわけですね。
15時50分に発車。新京成の踏切を渡り、イオンモール目当ての車で大渋滞の道を抜け、国道464号線へ。程なく北総線電車との並走区間に入ります。
しかし、この区間、特に駅間はそうなんですけど、地元の方には申し訳ないですが、
マジでド田舎です!
丘陵地を一直線に貫いていく北総線(成田スカイアクセス)の高架橋を見ていると、開業当初の東急田園都市線もこんな感じだったのかと思います。私は勿論、写真でしか見たことはありませんが、これに似たような写真は見たことがあったような。
西白井・白井・小室と、北総線の駅があるところを通り過ぎていきますが、こちらは駅前には入らず、ひたすら国道464号線を直進します。「駅入口」でいいので、国道上にバス停を作れないものかと思ってしまいますが、そうすると均一運賃を維持するのが難しくなり、整理券発行の必要が生じて余計に手間がかかってしまうのでしょうけど。
そして新鎌ケ谷駅発車から約20分で、バスは千葉ニュータウン中央駅へ。
到着!
こちらは普通の駅前広場でした(^_^;)
感想。
祭日でもそこそこの乗車はあり、やはり「北総線の運賃が高すぎる」と考えている層のニーズはつかめていると思います。実はこの区間を北総線で移動すると560円もかかるので、300円で移動できるこのバスは、大いに利用価値があるものと思いました。
聞くところによると、千葉ニュータウン中央駅付近には保険会社などのコールセンターなどがあるらしく、そのためそこへ通勤する人たちの中には、このバスを利用する人も多いとのこと。朝が東京方面へ向かう需要だけではないので、その点で収益性も高くなっているのでしょう。
現在は2台で運行しているそうですが、近々予備車の確保も兼ねて4台体制にするそうですから、今後の展開に期待ですね(^_^)
最後になりますが、ご案内して下さったTwitterのフォロワーの方、ありがとうございました!
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№2583.The RESISTANCE~高運賃への抵抗
※ 当記事は11/14付の投稿とします。
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2938.北総線「高額運賃」への抵抗~「生活バス ちばにう」
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