1月3日、小川町→坂戸で最後の東上線(末端区間以外)乗車を果たした管理人は、越生線へ回りました。
8000系の上り急行池袋行きを降りて、駅構内で用を足したあと越生線ホームに降りると、ベージュ+オレンジの復刻ツートンカラー編成が来てくれました。
いきなり引き当てた
越生・寄居方クハ84117のご尊顔↓
この顔にこのカラーは…
当然ですが、このカラーをまとった車が現役だったころは、8000系にこの「パンダ顔」は存在しませんでした。
比較の対象として、一昨年12月の南栗橋車両基地公開イベントで撮影した8111Fの写真をアップします。
本来はこちら
原型を知る人によれば、8111Fでもドアを交換したりして、現役時代にこの色をまとっていた当時とは形態が変わってしまっているので、これでも「リアルウソ電」に該当するとのこと。ただ顔は正調「東武顔」ですから、それはいいのではないかと思いますが…。
側面の運転席後ろに貼られた、「東上線開業100周年」のステッカー。
この色の登場は東上線開業100周年記念
標記も当時の書式に従っています↓
「東武鉄道」の4文字が懐かしい
今でこそ東武の車両の車番は数字だけですが、当時はこういう書式だったんですよ。東武はしばしば「ミニ国鉄」といわれますが、このような車番表記の書式にも表れています。しかし、形式の片仮名と車番で段を分けて書く書式、戦前の国有鉄道(鉄道省)の仕様みたいですね。
塗色を改めた外装に対し、内装は他のワンマン仕様車と変わるところはありません。変わっているのは車内の掲示物。広告ではなく、東上線の100年の間に走った車両、現在走っている車両の写真などが掲示されています。
その様子を以下の2枚の写真で。あえてノーキャプションとします。
いかがでしょうか。欲を言えば外板塗色をツートンにしたのですから、できれば椅子のモケットの色もライトグリーンではなく、コロラドオレンジにして欲しかった…というのは贅沢でしょうか? 現在のライトグリーンのモケットは、10000系列以降に採用された色ですから。
この編成には越生まで乗車しましたが、越生に到着したら8000系の一般編成との並びを撮りたいと思ったものの、一般編成はこの編成が越生に到着後すぐに出て行ってしまったので、撮影することはできませんでした。残念orz
なお、復刻カラー編成はもう1編成ありまして、それが「セイジクリーム」です。しかしこの日、東上線末端区間でも越生線でも、こちらの「セイジクリーム」編成に遭遇することはありませんでした。恐らく森林公園でお休みしていたのでしょう。
しかし、乗車・撮影しておいて何ですが、やはり復刻カラー車はどこまで行っても「リアルウソ電」でしかなかったですね。やはり現役時代にはなかった「顔」の車両にこの色をまとわせるのは無理があろうかと。というわけで、今回の記事のタイトルは、かつてサディスティック・ミカ・バンドが歌い、最近木村カエラがカバーした往年の名曲から拝借しました。
この後、管理人は東武を離れ、JR八高線で越生から寄居へと移動、久しぶりの気動車の旅を堪能しました。