前回の記事で取り上げた神武寺駅。
京急の線路より狭い幅(狭軌=1067mm)の線路は、JR逗子駅方面へ伸びています。
これがJRにつながっている
反対側は逗子線の上り線に合流しています。
この先で上り線に合流する
合流地点の写真はこちら↓
合流地点が分かりますか?
(構内踏切上から、周囲の安全を確認して撮影)
これは総合車両製作所(旧東急車輛製造)の専用線の扱いだそうで、これが逗子線の上り線と合流して三線軌を構成、金沢八景駅まで伸びています。
電車内から合流地点を撮影↓
確かに上り線に合流している
この専用線、総合車両製作所で落成したJRや他私鉄向けの新車を搬出するときに使用されるものですが、そればかりではなく、川崎重工や日本車輛などで落成した京急や京成の車両の搬入、あるいは総合車両製作所で改造工事を施す場合の車両の搬入にも使われているそうです。最近では東急1000系が運び込まれていますね。
途中、珍しいものを見つけました。三線軌の真ん中のレールが途中で移る分岐器(といっていいのか?)です。
写真は六浦駅発車直後
実は、神武寺駅の金沢八景方で合流した時点では、三線軌の3本目のレールは向かって右側に敷設されていました。それが、六浦駅の周辺だけ、右側から左側に移っていたのです。写真は、六浦駅発車後に3本目のレールが再度左から右へ移る場所です。なぜこうなっているかといえば、六浦駅のホームに車両が接触してしまうのを避けるため。三線軌だと狭軌の側を走る車両は、軌道の中心点からずれますから、本来の建築限界をはみ出してしまうことがあります。勿論六浦駅のホームを接触しないように作ることもできますが、それをやると今度は電車とホームとの隙間が大きくなってしまうため、このような配線になっているのでしょう。
金沢八景駅でも、入出場する車両がホームに接触しないよう、3本目のレールは右側に敷設されています。
この線路が工場へ伸びる
この線路を使って車両の搬出・搬入をするのは夜間でしょう。逗子線は10分間隔で列車が走っていますから、その間を縫って車両の搬出・搬入をするのは困難でしょうし。
でも一度は、ここから運び出される車両を見てみたいものです。
3日の京急乗り歩きの記事は、最後に上大岡駅で遭遇した列車をご紹介してフィニッシュとします。
※ 当記事は05/14付の投稿とします。