もう3ヶ月ほど前の話になりますが、都営バスでは路線改編が行われ、一部系統が廃止になりました。
管理人は、これら廃止路線の「葬式」を行ってきましたので、これからぼちぼちそのときの写真をアップしていきたいと思います。宜しくお付合いの程を。
まず取り上げるのは、3月限りでなくなった「反90」。
この系統は五反田から高輪台へ至り、そこから高輪の裏道を抜けて第一京浜国道へ出て、三田へ至るという路線でした。この路線は昔は東京駅まで達していたそうで、さらに前には東急バスとの共同運行で多摩川大橋まで達していた系統だそうですが、「反90」になった当時より、その面影はなくなっていました。
五反田駅は東口バスターミナルから発車していました。ちょうど東急バスの「反01」と都バスの「反96」に挟まれた場所。ここからは「反94」も出ていましたが、いずれも1日当たりの運行本数は1桁であり、もはや「免許維持路線」の様相すら呈していました。
系統は二つあるのだが…。
「反90」の本数はご覧のとおり。
本数は少ない
当ブログでは、平成24(2012)年に、この系統の乗車ルポをアップしたことがあります。そのときは「ウナギ」こと日野HRだったのですが、今回も同じでした。
今回も日野HR
発車します。
車窓の様子は以前の記事と同じなので割愛。
今回取り上げるのは、「東京港口」のバス停。ここはかつてバス街道だった第一京浜国道でも「東90」などが発着していた停留所で、「東90」廃止時に一方向のみの停留所になってしまったのですが、今回の「反90」廃止により、この停留所そのものが完全に消えました。
この停留所案内の表示も今は見ることができない
管理人は東京港口で下車。
ここでしばらく停車していた
何と、ここでバスはしばらく停車していました。そして、いつの間にか行先表示が「五反田駅」に変わっていました。循環系統ですからどこかで表示を変えるのは当たり前なのですが、ことによると、ここに停車した直後(つまり管理人が下車する前)に切り替えたのかもしれませんね。
現在は、ここにバスが停車することはもうありません。
率直に言って、遂に力尽きたか…という感じです。以前の記事(下記関連記事参照)で述べたとおり、この系統の独自区間が少ないことや、港区のコミュニティバス「ちぃバス」がかなり都営バスのシェアを蚕食してしまったため、都営バスとしての路線維持が難しくなったことなどが、この系統を廃止に追い込んだ理由でしょう。その割には、もうひとつの運転本数僅少系統・「反94」は今でも残存していますが…。あるいは、桜田通り(国道1号)上の免許を維持しておきたい思惑でもあるんでしょうか。
【取材日 平成27年3月1日】
◇関連記事
№2210.誰がためにバスは走る~都営バス反90・五反田駅→三田駅
№2211.誰がためにバスは走る~都営バス反94・五反田駅→赤羽橋駅
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3182.都心部の運転本数僅少路線、遂に廃止~在りし日の「反90」を偲ぶ
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