行田市からの帰り、羽生行きの電車を待っていると、こんなのが来ました。
珍妙な顔
この顔は勿論、中間車だった車両に運転台を取り付けたために作られた顔です。それにしても見れば見るほど珍妙な顔ですが、全体的にブラックアウトさせているためか、ちょっと見ただけではそれほど違和感は感じません。
7800系は、7800(Mc)+7900(Tc)の2連で、7800は元東急のデハ8490、7900は同じくデハ8290をそれぞれ改造したものです。平成24(2012)年度から翌年度にかけて、2連×4本の計8両が投入されました。
顔は珍妙ですが、車内はどうか?
普通です
東急時代の末期そのままの、オレンジ+ブラウンのツートンのモケットが健在です。流石に吊革の「東急百貨店」とかの文言はなくなっていましたが、それでも東急時代の思い出に浸るには十分です。
なお、奥には風の吹き抜けを防ぐためか、貫通扉が装備されています。これはもともとあったものではなく、後で新設されたものと思われます。
ちなみに、7800系という2連が何故投入されるに至ったかというと、末端区間(影森・秩父-三峰口)の合理化が理由だったといわれていますが、実際には全線で運用されているようです。
この車両の投入当時、浦山口駅を出発したところで勾配を登ることができなかったというアクシデントもあったようですが、これはその列車の直前にSL列車が通過し、大量にレールに油が塗られた状態になったからで、7800系に問題があるわけではなかったようです。現在はそれほど問題なく運用されていることからも、あの一件が不運なアクシデントだったことがわかります。
運転台を見てみると、こんなものが。
冷風機?
これ多分、冷風を出す機械ではないかと思いますけどね。7800系は東急時代と異なり、クーラーが1両あたり1基減らされていますので、その埋め合わせの意味もあるのでしょう。
羽生到着。
7800は前パン
これならもっとパンタグラフが目立つ撮り方をすればよかったorz
秩父鉄道といえば、ついこの間まで旧国鉄101系の1000系が闊歩していた印象が強いのですが、平成21(2009)年から順次廃車が始まり、一昨年度で全て淘汰され、現在は急行用の6000系(旧西武101系)以外はステンレス車だけになりました。7800系の入線年度からすると、同系の入線が、1000系に引導を渡したのかもしれません。
本家東急8090・8590系は、田園都市線に2編成が残るのみとなり、しかも平日朝晩のラッシュ要員となって遭遇する機会が激減しましたが、こちらの8090系には末長く頑張ってほしいものです。
最後に、タイトルの元ネタは漫画「ハイスクール!奇面組」です。うしろゆびさされ隊(おニャン子クラブのメンバーで構成された別働隊)がテーマ曲を歌っていました。