今日はこれと言ってネタがない(昨日でお盆休みのネタを全て放出した)ので、「ヒマネタ」で参ります。
それは、「列車内、それも客室で(座席で)喫煙できる列車が今はどれだけあるか」ということ。
現在の時刻表から拾ってみると、
東海道・山陽新幹線の700系使用の「のぞみ」「ひかり」「こだま」
「カシオペア」「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の客室(一部)
近鉄特急(一部)
くらいでしょうか。随分少なくなりました。喫煙ルームで喫煙できる列車を入れても、東海道・山陽・九州新幹線のN700系と山陽新幹線の500系、それと近鉄特急くらいのものでしょう。
以前は喫煙車のあった南海「サザン」や京成スカイライナーも、前者は4年前から全面禁煙、後者はスカイアクセス開業・車両置き換えと共に全面禁煙へ移行しています。近鉄特急でも、客室で喫煙できる車両は減る傾向にあり、喫煙ルームを備えています。
その一方で、喫煙ルームを備えた車両であっても、そこの使用を停止し全面禁煙になった事例もあります(小田急・JR四国)。
ちなみにJRだと、新幹線では500系とN700系が喫煙ルームを備え、客室を禁煙にしていますが、その他の新幹線では一切煙草が吸えません。在来線でも上記の夜行列車などを除いては、定期昼行特急は完全禁煙となっています。
以前の記事、と言っても8年も前の記事ですが(下記関連記事参照)、「JR各社が禁煙車の大幅な拡大を予定している」という話題を取り上げています。その中で禁煙車の拡大を話題にしていますが、当時の記事の結論(らしきもの)は、バスや航空機といった競合交通機関に対するアドバンテージを維持するためには、客席を禁煙にし喫煙スペースを作るのがいいのでは、ということでした。しかし実際には、JR四国は8000系電車のリニューアルによって用意したはずの喫煙ルームを使用停止とし、完全禁煙の方向へ進みつつあります。
このような「完全禁煙」へ進む理由について、健康増進法の施行もあるのでしょうが、管理人が考える最大の理由は「車内のメンテナンスの合理化」です。自家用車をお持ちの方はお分かりになると思いますが、車内で喫煙するとその煙により、ヤニなどが壁などにこびりついてしまうのですよ。それと鉄道車両の場合、座席やカーテンの布地にも臭いが染み付きますから、その除去も大変だろうと思われます。それと一番大変なのが、灰皿の清掃。新幹線は座席ごとに灰皿がありますから、あれをひとつひとつ綺麗にしていくのは大変です。
合理化が叫ばれる昨今、メンテナンスの手間を増やすだけの喫煙車は、やはり今の鉄道会社では「いらない子」なのでしょう。
新幹線や特急列車の座席にくつろぎながら、悠然と紫煙を燻らす…そういう鉄道風景は、過去のものになりつつあるのかもしれません。
◇関連記事
№075.Smoke gets in their companies
それは、「列車内、それも客室で(座席で)喫煙できる列車が今はどれだけあるか」ということ。
現在の時刻表から拾ってみると、
東海道・山陽新幹線の700系使用の「のぞみ」「ひかり」「こだま」
「カシオペア」「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の客室(一部)
近鉄特急(一部)
くらいでしょうか。随分少なくなりました。喫煙ルームで喫煙できる列車を入れても、東海道・山陽・九州新幹線のN700系と山陽新幹線の500系、それと近鉄特急くらいのものでしょう。
以前は喫煙車のあった南海「サザン」や京成スカイライナーも、前者は4年前から全面禁煙、後者はスカイアクセス開業・車両置き換えと共に全面禁煙へ移行しています。近鉄特急でも、客室で喫煙できる車両は減る傾向にあり、喫煙ルームを備えています。
その一方で、喫煙ルームを備えた車両であっても、そこの使用を停止し全面禁煙になった事例もあります(小田急・JR四国)。
ちなみにJRだと、新幹線では500系とN700系が喫煙ルームを備え、客室を禁煙にしていますが、その他の新幹線では一切煙草が吸えません。在来線でも上記の夜行列車などを除いては、定期昼行特急は完全禁煙となっています。
以前の記事、と言っても8年も前の記事ですが(下記関連記事参照)、「JR各社が禁煙車の大幅な拡大を予定している」という話題を取り上げています。その中で禁煙車の拡大を話題にしていますが、当時の記事の結論(らしきもの)は、バスや航空機といった競合交通機関に対するアドバンテージを維持するためには、客席を禁煙にし喫煙スペースを作るのがいいのでは、ということでした。しかし実際には、JR四国は8000系電車のリニューアルによって用意したはずの喫煙ルームを使用停止とし、完全禁煙の方向へ進みつつあります。
このような「完全禁煙」へ進む理由について、健康増進法の施行もあるのでしょうが、管理人が考える最大の理由は「車内のメンテナンスの合理化」です。自家用車をお持ちの方はお分かりになると思いますが、車内で喫煙するとその煙により、ヤニなどが壁などにこびりついてしまうのですよ。それと鉄道車両の場合、座席やカーテンの布地にも臭いが染み付きますから、その除去も大変だろうと思われます。それと一番大変なのが、灰皿の清掃。新幹線は座席ごとに灰皿がありますから、あれをひとつひとつ綺麗にしていくのは大変です。
合理化が叫ばれる昨今、メンテナンスの手間を増やすだけの喫煙車は、やはり今の鉄道会社では「いらない子」なのでしょう。
新幹線や特急列車の座席にくつろぎながら、悠然と紫煙を燻らす…そういう鉄道風景は、過去のものになりつつあるのかもしれません。
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