昨年3月に現車が登場し、11月30日に運用入りしたものの、初期故障により長期運用離脱、その後今年3月より再度運用入りし、その後は安定的な運行を積み重ねているE235系。
未だ量産先行編成1編成のみの「虎の子」であるため、遭遇する機会はなかなかありませんでした。
昨日(8月11日)、管理人は品川から新宿へ向かおうと、品川駅の山手線ホームに降りたのですが、そこの内回り線に、奴がやって参りました。
このカラーリングはE231ではない
E235キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
(山手線にちなんで字をこの色にしてますw)
全く狙っていなかったのですが、引き当ててしまいました。相変わらず管理人の「レア車ゲッター」のフォースは強いようでして(^_^;)
外回り電車で新宿へ向かおうとしていたのですが、こちらの内回りで向かうことに変更、乗り込みました(^_^)v
以下は車内(いずれも1号車クハE234-1のもの)。
まずは扉上の車内案内表示。
これはE231-500と共通だが…。
この表示はE231-500とは異なりますね。曲線で表しているのがカッコよさを感じます。都営バスの新しい停留所案内にも似ています。
さて、E235系といえば、「デジタルサイネージ」を活用して、中吊り広告をなくす、ということがぶち上げられていて、大いに鉄道趣味界の関心をさらったものです。
そのデジタルサイネージがこちら↓
扉間の荷棚のところに3面
このように、扉間に3面あるのですよ。その他には、車端部の貫通路の上に1面あります。
しかし、それでは中吊り広告がなくなったかといえば…。
「あるよ」(CV:田中要次)
やはり広告主の意向もあり、全廃はできなかったようです。中吊り広告と雖も、鉄道会社の重要な収益源ですから、あたら疎かにはできないわけでして。
あとこれ素朴な疑問なんですけど、荷棚のところのモニターって、荷棚に荷物を置かれてしまったら見えなくなってしまって意味がないのでは? と思います。そこをどう考えるんでしょうね。
最近発表された量産型の投入計画によると、この「デジタルサイネージ」を本格採用するようですが(こちら。PDFファイル注意)、大丈夫なんでしょうか。
客室はこんな感じ。
黄緑色基調で爽やかにまとめられている
E231-500をさらに洗練させた感じで、爽快感の感じられる色使いです。座席の袖仕切りが半透明になっているのも、圧迫感を感じさせない配慮かと思われます。
客用扉
最近の車両の傾向として、扉の開く部分に黄色の警戒色が入れられているのですが(弱視者対策)、E235系ではこれがドット模様のグラデーションになっています。それがいかにもオシャレなのですが、この「ドット模様からのグラデーション」は、同系の様々なところで使われています。
そしてE235系最大の特徴が車端部。同系では、車端部の全てを優先席とし(京王の『おもいやりぞーん』と同じ考え方)、一方の車端には座席を設けず、車椅子やベビーカーを停められるスペースにしています。
しかも、この区画は床の色も異なり、一般席部分は黒っぽいグレーなのに対し、こちらは目にも鮮やかなピンク色。
これは目立つ
フリースペースの拡大は最近の新車のトレンドなんですかね。近く登場する西武の40000系も、両先頭車には扉間にもフリースペースを設けるらしいですが。
本当はこういうフリースペースには折り畳み座席を設けて欲しいのですが、やはり乗客同士のトラブルの元になりやすいことと、可動部があることによるメンテナンスの面倒さから、折り畳み座席は設けられない傾向にあります。現に車椅子スペースに折り畳み座席を設けた小田急は、可動部を固定して使えなくしています。
やはり座席が減るというところでは、ちょっとどうなんだろうとは思いますが、山手線は乗客の平均乗車時間が短いので、これでもいいのでしょうね。
最後に。東京駅で撮影した先頭車、クハE234-1のご尊顔。
この「顔」のせいで
ネットで「E235系」と検索しようとすると、「E235系 ダサい」が出てきます。評判は散々なもので「スマホかよw」とか「残念な新車」とか言われています。
ただ現物を見ると…黄緑色のドット模様からのグラデーションは綺麗なんですが…やはり…。
カッコいいとは言えない(^_^;)
と思ってしまいます。ごめんなさい。
でも乗ってみるといい車両ではありますよ。乗り心地も座席の座り心地もいいし、空調も効いていますから。だから「カッコいい車両」と「いい車両」は、必ずしもイコールではないんです。イケメンといい男が別であるように…ってちょっと無理か(^_^;)
ちなみにJR東日本では、平成32(2020)年までにあと49編成投入して、現用のE231-500を全て置き換えるそうです。ただ、E231-500は53本あったのですが、投入数50本ということは3編成減を意味します。これは予備車の削減か、はたまたスピードアップに伴う所要編成数の減少か、気になるところです。
あるいは、JR東日本のことだから、平成32年以降も、「予備車として」E231-500を3編成残すということもやりかねないと思ってしまいます。だって全駅にホームドアを導入すれば、それだけ運転時分は増えますから、所要編成数だって減るわけはないんですからね。
量産車は来春から登場する予定だそうなので、楽しみに待ちたいと思います。
◇関連記事
№2835.NEW HORIZON~JR東日本、山手線にE235系投入へ
↧
3681.体感!山手線の「NEW HORIZON」~E235系実車に乗車!
↧