井の頭線の各駅停車が渋谷を発車するとすぐにトンネルに入り、そして車窓が一瞬明るくなると、神泉駅に到着します。
急行はそのまま走り抜けますから、一瞬車窓が明るくなって、ホームの灯りがかすめるだけで通過していってしまいますが(^_^;)
神泉駅はこんなところにあります(すみません、ガラケーの方はご覧いただけません)。
ご覧いただいてお分かりのとおり、道玄坂を登って来ても渋谷駅から徒歩10分少々なのですが、神泉町とか近隣の円山町の住民・就業者は、坂道を嫌って(このあたりはアップダウンの大きい地形なのだ)、井の頭線を利用する人も多いと聞きます。
神泉駅自体、丘陵地の谷間にあるような場所で、駅施設部分だけが地上に出ていて、両端はトンネルになっています。
駅施設部分は地上なのだが
渋谷方はこうなっています。
渋谷方はすぐにトンネル(踏切遮断機の外から撮影)
このトンネルの断面は、井の頭線が旧帝都電鉄として開業した当時のままになっています。
駅ホームも吉祥寺方はトンネルに突っ込んでいるのですが、この地形のせいで、かつては18m級車両3両分のホーム有効長しかなく、そのためかつての3000系が主力だったころは、吉祥寺方の2両を締め切り扱いにしていました。それが、1000系投入に先立つ施設改良により、平成7(1995)年にホーム延伸が完成、全車両のドアが開くようになりました。
そのためか、神泉駅自体あたかも地下駅のような趣があります。
以下は、上りホームから渋谷方、吉祥寺方をそれぞれ望んだものですが、これらをノーキャプションでどうぞ。
2枚目の写真、トンネルの支柱を撤去した跡がわかりますね。
駅に入ってみましょう。
改札口は1か所、改札機は3台あります。
どこもIC専用機が増えている
最近はIC専用機が増えましたねえ…。
ところで、写真を撮影したのは平日の朝だったのですが、ラッシュのピークは終わった時間帯であったものの、上りホームからは怒涛のような降車客が押し寄せてきました。
発車案内もちゃんとある
最近は本当に、このような案内表示の類は充実していますねえ。昭和のころなどはこんなものはなく、時刻表だけ、それも天井から吊るされた高い位置にあるものだけでした。精々電車の接近表示くらいなものでしたが。
神泉駅の近くは、かつて花街として著名で、現在でもその手の店が多い円山町などですが、最近ではこのエリアにもオシャレな飲食店などが増えているようです。渋谷の喧騒とは正反対の閑静な雰囲気、味わってみる価値はあると思います。
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(神泉駅のお隣、駒場東大前駅の記事です)
※ 当記事は10/28付の投稿とします。