前編から続きます。
西宮での7分停車で特急と快速急行をやり過ごし、発車します。この後は御影まで逃げます。
その間にも、高架化工事の途上の駅がありました。
青木駅
この駅はもう神戸市内ですが、以前はここを最寄り駅とする港から、四国方面へのフェリーが発着していたような。今でもあるのかな?
そして14時15分に御影。ここでは特急を待ちます。
御影
この駅はカーブがきつく、そのため電車とホームとの隙間が盛大に開く場所が生じます。近鉄との相互直通運転が始まった際、近鉄への直通列車を特急ではなく快速急行にしたのは、近鉄車を御影に停車させて客扱いさせると、電車とホームとの隙間が大きくなり過ぎて危険と判断されたから、という話を聞いたことがあります。それで御影を通過する快速急行にしたのだとか。
このあたりに来ると、六甲の山並みがかなり迫ってきます。と同時に、神戸の市街地がいかに細長い平地に広がっているかがよくわかります。その狭い平地に、海側から阪神・JR・阪急と走っていて、それらがそれぞれに、それなりの乗客を集めているのですから、人口密度はかなり高くなっているのでしょう。
かなり山が近く見える(石屋川)
この先は待ち合わせや通過待ちはなし。
かつて山陽電鉄からの直通列車が折り返していた大石を過ぎ、岩屋を過ぎると地下区間となります。地下に「激狭ホーム」のあった春日野道を過ぎ、14時32分に神戸三宮に到着。13時39分に尼崎を出てから、実に53分。尼崎を13時33分に発車する直通特急であれば、神戸三宮到着は13時53分。こちらは僅か20分ですから、特急であれば20分で達する距離を、3倍近い時間をかけて移動したことになります。
京急の普通車(各駅停車)に乗り通したときにも思いましたが、やはり各駅停車の旅は、下車しないまでも各停車駅の様子を見ることができるので、そのたびごとに発見があり、非常に楽しいものです。これまで管理人が阪神を利用していたときは、殆ど特急か快速急行、あとはせいぜい急行だったもので…。
最後におまけ。
阪神の電車は、祭日になると車内に日の丸(日章旗)を飾るそうですが、その台座がありました。
日章旗を差す金具
今度は祭日に阪神電車に乗りに来たいものです。