冒頭の写真に前回使ったものを持ってきてしまいましたが、JR和田岬駅の様子も見てきました。
和田岬駅はこちら↓
工場地帯の中にあることがよく分かる地図です。
しかし、全く工場ばかりかというとそういうわけでもなく、結構マンションや一軒家があり、それなりの人口が集積している様子が分かります。
で、和田岬線の時刻はというと…。
昼間は全く列車が走らない
特に日曜祭日! 朝と夕方の1本だけです。完全に通勤輸送に特化された印象がありますが、JR初期のころまでは、日中にも列車があったような気がするのですが。朝夕しか列車が走らないのは、名鉄築港線や鶴見線の大川支線と同じです。
和田岬駅は、ホームがあるだけの完全な無人駅となっています。
隣の道路から出入りできる
ホームの途中に4か所ほど道路とつながる階段があり、そこから出入りできるようにもなっています。
駅名標はこちら↓
変わった形
こんな形の駅名標、他の駅にありましたっけ?
ところで、ホームの脇にえらく立派な建物がありまして、ぱっと見駅舎か?と思ってしまうのですよ。
駅舎は10年近く前に解体されたはずだが…と思ってよく見ると、全国チェーンのコンビニエンスストア。
しかしその壁面には、和田岬線の歴史を示すレリーフが。
和田岬線の歴史
かつてこのあたりには神戸市電の路線があり、和田岬線ももっと先まで専用線が伸びていました。神戸市電は、平面交差を避けるため、和田岬線をオーバークロスしていたそうです。もっとも、廃線から半世紀近くが経過してしまい、その面影はどこにも残っていませんが。
管理人がここを訪れたのは午後3時ころで、勿論和田岬線の電車はありませんから、そのまま海岸線へ戻って新長田へ向かいました。
和田岬線には、実は存廃問題が持ち上がっています。
ただし、北海道のローカル線のような乗客減による大赤字が理由ではありません。JR西日本によれば、和田岬線の収支状況は決して悪くなく、そういう面からの廃止の理由はないのです。
それではなぜ存廃問題が持ち上がるかというと、神戸市のウォーターフロント開発計画のため。和田岬線が兵庫運河を跨ぐことから、兵庫運河の船の航行に支障する和田岬線を廃止してはどうかという要望書を、神戸市がJR西日本に提出したことがあります。ただこれには、兵庫駅の商店街組合が反対しているといわれており、また市営地下鉄の海岸線の利用促進を図る思惑があるのではないかと市民から邪推されるなど、まだまだ紆余曲折がありそうです。
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