近鉄の奈良線と大阪線が分岐する布施駅。
この駅では奈良線が上層、大阪線が下層に位置し、しかも上層・下層双方に通過線を備えるという、かなり大規模な駅であり、かつ運転上も重要なジャンクションです。この駅の構造のおかげで、奈良線・大阪線双方の列車が互いに全く干渉することなく走行できるようになっています。
ただし、駅の規模と運転上の重要性の割には、停車する列車は急行以下の列車と伊勢方面への特急のごく一部のみ。特急の大半と快速急行は通過します。
それでは駅に入ってみましょう。
ホームへ通じる階段のところに、奈良線・大阪線それぞれの発車案内があります。
案内表示には万全が期されている
そしてこちらが、布施駅名物の長いエスカレーター。駅改札部(2階)と上層の大阪線ホーム(4階)を直結しています。
長い
京急蒲田駅も長いですが、こちらもなかなか。
右隣のエスカレーターは、下層(3階)の大阪線ホームと結ぶものです。上層ホームへのものと下層ホームへのものが並んでいるのも、京急蒲田と同じです。
それでは上層の奈良線ホーム。
3220系による普通が、快速急行を待避します。
3220系は他の「シリーズ21」とは顔立ちが異なる
通過列車が変に歪んでいるのはご容赦を。
3220系は京都市営地下鉄烏丸線への乗入れに対応していますが、阪神への乗入れには非対応となっています。仮に対応させたとしても、6連でしか運用できず、さりとて増結した場合、編成間の通り抜けができなくなってしまいますし。
奈良線ホームの駅名標。バックは阪神9000系。
阪神車がこの駅に現れるようになってもうすぐ8年
阪神との相互直通運転により、生駒駅で阪神車と大阪市交車が並んだり、大和西大寺-近鉄奈良間で京都市交車と並んだりするのも、日常の姿となりました。
管理人がこのホームにいた間、「アーバンライナー」の回送列車に遭遇しました。1本は「アーバンライナーnext」、もう1本は通常のアーバンライナー(現在はリニューアルされて『アーバンライナーplus』となっている)。
こちらが21020系「アーバンライナーnext」。
新幹線700系などにも通じるデザイン
管理人は恥ずかしながら「アーバンライナーnext」には乗ったことがありません。というか、近鉄特急自体、随分乗っていない気がします。
こちらが「アーバンライナーplus」。最近になって大規模なリニューアルを受けましたが、シャープな流線形は、登場後30年近く経つ現在なお、全く古さを感じさせません。
こちらは乗車経験あり
ただしリニューアル前ですが(^_^;)
リニューアル前は、禁煙車・喫煙車が半々で、デラックスカーも各1両ずつあったのですよ。管理人が乗ったのはもう10年以上前ですが、当時の管理人は喫煙者だったので、デラックスカーの座席に収まり、紫煙を燻らせつつ高速運転を堪能したものです。
乗ってみたい乗ってみたいと思いながら、これまで阪急や京阪を偏愛してきて、新幹線でまっすぐ大阪に行ってしまったり、あるいは飛行機で伊丹まで飛んだりしていたので、近鉄特急、それもアーバンライナーを利用する機会はありませんでした。今度こそは乗ろう。
写真の点数が多くなったので記事を分けます。後編は下層の大阪線ホーム。