冒頭の写真は、昨日(7月23日)夕方に中目黒駅で撮影した、20000系と70000系の並び。
70000系は7月7日の営業運転投入からしばらくの間、さしたるトラブルもなく運用されてきましたが、その後初期故障が発生し、しばらく運用を離脱していました。その後、初期故障も解決、最近運用に復帰しました。
冒頭の写真の70000系は第01編成ではなく第03編成なのですが、いつの間にか3編成に増殖していた(^_^;)
前置きが長くなりました。
今回取り上げるのは70000系ではなく、70000系によって追われる方の20000系列。それも外見の写真ではなく、車内の写真。
管理人も車両置換計画が明らかになってから、できるだけ20000系列やメトロ03系を撮り貯めていますが、車内の記録はこれまで当ブログでアップしたことがなかったので、今回アップしようと思います。
まず20000系。
10030系と同じ
同時期に製造されていた地上線用の10030系などと同じ、黄色味を抑えたクリーム色の壁に茶色の床、緑色のモケットの座席となっています。
この車両が出てきたのは昭和63(1988)年ですが、管理人にとってはとにかく涼しい、車内が明るいということがありがたかったですね。2000系は決して嫌いな車両ではなかったのですが、中間のモハ2550-2650の2両を除いて蛍光灯にカバーが架けられており、そのせいで高級感こそあったものの、車内の明るさについては当時の営団3000系や東急7000系(初代)に劣るものでした。
だからこの車両の登場は、管理人にとって嬉しかったのを覚えています。
ただしこの内装は登場当時のオリジナルというわけでは決してなく、座席の座面がバケット型になっていることと、扉間の座席の中央部にスタンションポールが設けられていることは、後年の改良によるものです。
こちらは20050系の5扉車。
配色が違う
20050系は壁が白っぽい色になり、座席は茶色のモケットになっています。また、床にはラインが入れられ、着席客の足の投げ出しを抑止する心理的効果を狙いました。
そして20000系との最大の差異は、扉上に千鳥状に車内案内表示装置が設置されていること。50000系列と同じLEDスクロール式のものが取り付けられています。
勿論これも登場当時のオリジナルではなく、登場時はLCDディスプレイが設置されていました。
このLCDディスプレイ、東武の現業社員の制服を着たアニメキャラクターが頭を下げたり、日比谷線に入線するとそのアニメキャラクターが営団地下鉄(当時)の制服に切り替わるという、実に芸の細かい表示を行っていたものですが、画面の一部が黒く潰れるなどの不具合が多発し、使用停止にされた後、現在の装置に取り換えられました。
最後にご紹介するのは、20070系の車内。
配色は20050系と同じ
配色は全て20050系と同じで、20050系の中間の3扉車も基本的にはこれと同一の内装となっています。
それではどこが違うのかというと、車内案内表示装置。
20050系では50000系列と同じものが設置されていますが、20070系は30000系と同じものとなっています。この写真には写っていませんが、種別と行先を表示し、別画面で停車駅案内などを流すというものです。
いかがでしょうか。一口に20000系列と言っても、印象は随分異なるものだろうと思います。
最後に、これは内装ではないのですが、20000系列の特徴的な表示。
プレートで「日比谷線直通」
このような表示は、東急の7000系(初代)にもありましたが、東急車の場合は他の地上線運用に充当することもあるため、取り外しのできるサボが使われていました。これに対して、東武の場合は日比谷線直通用車両はほぼ専従運用のため、先代の2000系はサボではなくステッカーで「日比谷線直通」を表示していたものです。20000系列はプレートになりました。
しかし、70000系にはそのようなステッカーもプレートもありません。側面の行先表示器が大型化し、フルカラーLEDで多彩な表示内容が可能になったことで、必要がなくなったということでしょう。
ということは、20000系列の退役と共に、この「日比谷線直通」のプレートも見ることができなくなる、ということです。