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4189.BRTのご先祖?白棚線に乗る その3 磐城金山→磐城棚倉

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(冒頭の写真は以前の記事からの転載)

 

磐城金山から、磐城棚倉へ向かいます。

白棚線の旅では、白河駅-磐城金山間が全行程の3分の2で、磐城金山-磐城棚倉間がその3分の1となります。これは所要時間からも明らかです。

それが分かるものがこちら↓ あえてノーキャプションとします。

 

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これはバス車内で「ご自由にお取りください」ということで配布していた白棚線時刻表ですが、1枚目が磐城棚倉→白河方面、2枚目が白河→磐城棚倉方面となっています。2枚目をご覧いただくと、白河駅→磐城金山間の所要時間が34分、磐城金山→磐城棚倉間が18分となっています。

所定では14時24分発の磐城棚倉駅行きですが、何故かこのときは約7分の延着。管理人はバス待ちの間にタブレットの画面を見ていたのですが、もしかして見ている間に行ってしまったのかと不安に駆られたことです(^_^;)

 

14時30分を回ったころ、バスが登場。バスは極め付きに空いており、労せずして進行方向左側の最前部席、所謂「ヲタ席」をゲットできました。

磐城棚倉方面の便は、磐城金山を出ると、次の表郷庁舎前は国道289号から外れた側道のバス停に発着。しかし乗降はなかったため通過。ここを通過すると、すぐにバス専用道に入ります。

 

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表郷庁舎前→三森間のバス専用道に入る

 

白棚線のバス専用道区間には、あちこちにバス同士が行き違いをするためのスペースがあるのですが、実際に使用している光景を見ることはありませんでした。

それが、この区間で見ることができました!

 

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磐城金山まで管理人が乗ってきた車と同型(以前の記事から転載)

 

関辺-磐城金山間の専用道もそうでしたが、こちらの専用道も、国道289号線と離れた場所だけを専用道として維持しているように見えます。やはり、天下のJRグループと言えども、バス会社にとっては専用道維持の負担が大きいのかもしれず、それ故に最小限に抑えているのかもしれません。

 

ところで、白棚線はJRバスの前身・国鉄バスの路線としての開業から、今年で60周年を迎えました。バス路線としての開業当初は、この路線の名称は驚く勿れ「白棚高速線」でした。現在の高速バスの百花繚乱ぶりからすると、いかにも誇大広告の感もある名称ですが、当時は殆どが完全舗装の専用道だったことや、並行する国道289号線が未舗装だったことなどから、実際に「高速線」の名称に違わぬ高速走行路線であり、その意味では「名が体を表していた」ものだったそうです。まさに、このころであればBRT、それもBRTの本来の意味=Bus Rapid Transitを体現する路線だったのでしょう。

しかしその後、国道289号線の拡幅・改良の際に、かつての線路敷だった専用道部分が飲み込まれ、専用道区間は開業当時より短くなってしまいました。

 

実はこのころ、管理人は焦り始めていました。

というのは、所定ではこのバスの磐城棚倉駅到着は1442。そして乗り継ぐべき水郡線228Dは磐城棚倉1450発。バスは磐城金山到着時の+7を引きずっており、もしそのままであれば磐城棚倉到着は1449になり、もしかしたら328Dに間に合わないか…。しかし、運転手さんは慌てず騒がず。管理人は「ヲタ席」で大いに気を揉んでいたことです。

そのような次第で、バスの専用道区間での交換風景を撮影して以降、磐城棚倉駅到着まで撮影どころではなくなってしまったのです(^_^;)

実際には、磐城棚倉駅には1448ころに到着、駅員さんに水戸行き(328Dのこと)はもう出てしまったのかと聞くと、今来ますとのこと。早足で跨線橋を渡り、無事に乗り継ぐことができました。しかし、そのおかげで、磐城棚倉駅での到着風景も、駅舎も撮影することができませんでした(´・ω・`)

 

感想。

白棚線は白河-磐城棚倉間で概ね1時間ヘッドが確保されていますが、地方のバス路線としては、これは破格の利便性です。それにしてはこの日(08/27)は、お客が少なかったのですが、通学生がいなかったことと、お盆休み後の休日だったからかもしれず、1日だけの乗車体験では何とも言えません。

しかし、それでも、往年の国鉄バス華やかなりしころの雰囲気を体感することができたのは、良かったと思います。

このあとは328Dに乗車、まったりした時間を楽しみながら、上菅谷まで向かいました。


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