(冒頭の写真は以前の記事からの転載)
今回は3回にわたった白棚線乗車ルポの番外編として、管理人が白河駅から磐城金山「駅」まで乗車した、車番L528-00505を取り上げます。
この車は、乗車ルポその1でも言及したとおり、ボディが富士重工製であり、同社の所謂「7E」といわれる形式になっています。特徴は、正面のカクカクしていない優美な顔立ちと、リアのスクエアなデザインの対照です。
リアからの写真はこちら↓
こちらはスクエア
どことなく、いすゞキュービックにも通じるものがあるような。
で、車内なんですが、この車、従来型のバスでは一般的だった「ツーステ」即ち2段のステップがあるのではなく、ステップが1段のみの「ワンステ」になっています。
これには驚いた
そしてこちらが車内の全景。
これは発車前に幸いにして他のお客さんが乗って来なかったので、運転手さんにお願いして撮影させていただきました。
前扉~中扉間のロングシートが目を引く
これはロングシート部分の一部が跳ね上げ式になっていて、そこを跳ね上げて車椅子のお客の乗車スペースを作るのですが、このようなロングシートを備えた車は、郊外の駅と住宅地を結ぶ路線か、駅と学校を結ぶ路線に充当されることが多く、地方の路線ではあまりお目にかかることがないような気がします(あくまで管理人がそう思うだけ)。東急バスだと、青葉台などにこのような座席配置の車があったような。
この車内を見たとき、管理人が真っ先に思ったのは、「もしかしてどこかからの譲渡車、中古車では?」ということでした。流石に、運転手さんにお聞きすることはしませんでしたが。運転手さんも知っているとは思えず、趣味的なことをお聞きしてもご迷惑になると思いましたので。
車内の案内表示としては、整理券番号に対応した運賃表示のみとなっていました。
一見すると停留所案内のようだが
次の停留所と、整理券番号に対応した運賃額が表示される、シンプルなものです。
もしこの車が中古車だとすれば、都営バスなどでは、既に量産型ノンステ車でも退役するものが出てきていますから、この車もそのような中古車に置き換えられてしまう可能性もあります。まさに「富士重は遠くなりにけり」。バスボディー製造を止めて今年で15年ですから、仕方ないのかもしれませんが。
※ 当記事は、09/02付の投稿とします。