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4320.2017年バスの話題~「私的鉄十大ニュース2017」番外編1

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クリスマスも彼方に去り、いよいよ世間も新年へのカウントダウンモードに入りました。いかがお過ごしでしょうかこなさんみんにちは(挨拶

 

というわけで、当ブログでは、今年の通常記事の更新は前記事限りで終了。今回からは、今年2017年の回顧記事となります。その第1弾となるのは、「2017年バスの話題」。航空の話題ともども、毎年の当ブログの年忘れ企画「私的鉄十大ニュース」の前座を飾るものでございますが、よろしくご笑覧くださいませ。

 

以下は毎年申し上げていることですが…。

バス及び次の記事で取り上げる航空の話題は、いずれも本編の鉄道とは異なり、ランキングは設けずに管理人の興味のある事業者を対象に、気になったニュースを取り上げていくという形をとりたいと存じます。バスも航空も地域性が顕著であり、全国のトピックなど到底追い切れません。そこで、管理人になじみの深い事業者、管理人の興味のある事業者の話題が中心にならざるを得ませんが、そのあたりは平にご容赦を。また、ランキングは設けずに管理人の興味のある事業者を対象に、気になったニュースを取り上げていくという形をとりますので、その旨併せてご了承くださいm(__)m
なお、選定したニュースは、事故、自然災害及び企業の不祥事、もしくはそれらに起因するニュースは除外しております

 

あと、これは鉄道の方でも毎回申し上げておりますが、ニュースの選出はひとえに管理人の独断と偏見に基づいておりますので、

 

何でこんなのが入ってんだよ!
 

とか

 

〇〇が入ってねえぞ!

 

などという突っ込みは平にご容赦願います(^_^;)

 

それでは参ります。

今年は、東京都交通局(都営バス)と東急バス、川崎鶴見臨港バス(臨港バス)の話題を取り上げたいと思います。

それでは参りましょう。

 

・都営バス、フルカラーLEDによる表示を開始

 

 

ある意味象徴的な写真ではありますが、これは今年8月に亀戸駅前バスターミナルで撮影した写真。左から順に、青戸の幕車、江戸川の3色LED車、江東のフルカラーLED車になっています。

フルカラーLEDによる車両の表示は、東京地区では既に西武バスが先鞭をつけ、関東バスなどがこれに追随していますが、今年から遂に都営バスでも、フルカラーLEDによる表示が始まりました。当初はB代(平成28年度車)の一部だったのですが、その後それより以前のV代(平成22年度車)・W代(平成23年度車)などが換装で装備しています。

これでいよいよ、都営バスでもフルカラーLEDによる表示が主流になるのか…と思いきや、今年度導入のC代車は従来どおりの3色LEDだそうで、まだ全車両というわけにはいかないようです。

 

都営バスのフルカラーLED表示開始を取り上げた記事は → こちら

 

・都営バス、フルノンステバスの投入をアナウンス

 

これは当ブログでは取り上げるタイミングを逸してしまったため、取り上げなかったものですが、これまでのノンステ車の欠点を補うものとして、車両後部まで低床構造であるフルノンステのバスを、東京五輪を見据えて投入するということです(東京都交通局のプレスリリースはこちら)。

これまでのノンステ車は、どうしても前扉と中扉の間に乗客が集中し、中扉より後部には乗客が流れていかず、しかも後部の2人掛け席では、特に中年女性に多いのですが通路側に着席して窓側に荷物を置くなどのマナー違反の座り方も相まって、「詰め込みが効かない」ことが最大の欠点となっています。このため、川崎市バスの川崎駅と工業地帯を結ぶ路線や、東急バスの青葉台・たまプラーザ各駅と住宅地を結ぶ路線などは、その欠点を軽減するためか段差を小さくした「ワンステップバス」を導入しています。

もしフルノンステが導入され、それがさしたるコスト増もなしに導入できるということになれば、「詰め込みが効かない」という現行ノンステ車の欠点は払拭できることになります。

現車がどこに配属されるのか、充当系統は何なのか、今から楽しみです。

 

・東急バス、世田谷区内の路線再編を発表

 

DSC_1098.jpg

 

この写真は以前の記事からの転載ですが、東急バスでは世田谷区内のバス路線の再編を行うこととなりました。具体的には

 

① 園02(田園調布駅-用賀駅-上町-世田谷区民会館)を廃止

② 等13(等々力操車所・等々力駅-世田谷駅-世田谷区民会館-梅ヶ丘駅)を増便

③ 渋22(渋谷駅-三軒茶屋-上町-用賀駅)を新設

 

という内容です。

要するに「園02」の南半分、用賀駅-九品仏駅-田園調布駅の間が極端に乗客が少なく、かつ今後収支改善の見込みがないことからここを廃止し、その穴埋めとして等々力から世田谷区民会館(世田谷区役所)に直行できる「等13」を増発、合わせて独自需要のある用賀駅-上町駅間を「渋21」と合体させることで存置する、というものです。

管理人もこのニュースを聞いてから「園02」に乗ってきましたが、乗ったときの印象としては、やはり南半分が乗客が少なく、しかも「園02」の独自区間も少ないため、廃止もやむを得ないと思ったことです。

「園02」といえば、田園調布駅が改築される以前は、西口にあったあの特徴ある駅舎の真ん前が乗り場になっていて、そこに停車中のいすゞの車と駅舎との取り合わせは、非常に印象深かったもの。改築されてバスターミナルが整備されてからも、それなりの存在感を維持していたと思っていただけに、廃止の報は意外とも思いましたが、いざ乗車してみれば驚きはありませんでした。

 

「園02」乗車記の記事は → こちら(前編後編番外編

 

・臨港バス、運賃無料デーを実施

 

DSC_0266.jpg

 

右側に川崎市バスがいるのは気にしない(^_^;) これも以前の記事からの転載です。

 

「東武ファンフェスタ2017」と丸被りだったため、当ブログでは全くフォローできていなかったのですが、臨港バスでは創立80年を記念し、11月19日の1日間、一部を除く全路線の運賃を無料化する「運賃無料デー」を実施しました。

その顛末はこちらにありますが、川崎駅前の長蛇の列を見る限り、かなり盛況だったようです。

「運賃無料デー」といえば、東急が池上線を10月9日の1日間だけ無料乗り放題にしたことがありますが、これの狙いは「池上線の知名度アップ」と「沿線を訪れるリピーターの確保」。こちらは、ある経済誌のレポートによれば、前者は成功であるものの後者には課題を残すという評価となっています(こちら)。

臨港バスの「運賃無料デー」も、池上線のそれと狙いは近似していると思われますが、こちらはむしろ「普段路線バスを利用しない層に利用体験をしてもらうこと」に主眼があったのではないかと思われます。

 

以上、2017年のバスの話題をお送りいたしました。

次回は航空編と参ります。


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