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Channel: さすらい館
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4551.都営バス三態@渋谷車庫

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渋谷車庫で目撃したフルフラットノンステップバスの記事で、写真の点数が多くなったため、同一記事内にアップしなかった、同じ日に撮影した都営バスの写真をアップします。

 

まずは、明治通り上でとらえた「都06」充当中のK523(三菱エアロスター)。かつての都営バスには、営業所と車種の関係が厳然とあって、「渋谷といえば三菱」だったのですが、このような縛りがなくなって久しく、渋谷でも三菱車が多数ではなくなっています。

 

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K523(平成14年度)

 

平成14(2002)年度導入ということは、K代の1年前に導入されたH代が先ごろ全車退役しましたが、K代もH代の後を追うことが確実といえます。これと同世代の車も東急バスなどでは除籍が進められていますから、都営バスでもいつ淘汰に着手されても不思議ではありません。

 

こちらは、日野ブルーリボンシティハイブリッド(BRC)となるT代。

 

T250(平成21年度)

 

平成21(2009)年といえばK代の7年後ですが、この年はこの車が大量に導入されています。

この車は「パワー不足」という評があるのですが、その根拠が江戸川のドル箱系統「錦25」に充当されないからというもの。なぜかというと、満員の状態では小松川橋のアプローチ部分の坂道を上がれないからというのですが、それなら年配者を満載した「草64」などはどうなるのでしょうか? ここのBRCは専ら「学03」(渋谷駅-日赤医療センター)に使われているようで、これが「都01」「都06」「田87」に充当されているのを、管理人は見たことがありません。もしかしたら、管理人が見たことがないだけで、充当された実績はあるのかもしれませんが。

 

そしてこちらが、平成24(2012)年導入のX代車。

 

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X270(平成24年度)

 

この年度の導入の車両は少なく、ましてハイブリッドではないエルガは少数となっています。この写真の270は、その少数のハイブリッドではないエルガ。

ちなみに、エルガハイブリッドはこの年深川・南千住・品川に導入されていますが、どこの営業所でも持て余したのか、青戸・臨海・新宿といったはとバス委託支所に転出してしまっています。東急バスや京成バスでは、まとまった数のエルガハイブリッドが導入されていますが、都営バスでの導入はこの年だけです。

また、この代から後部の座席が減らされ、「詰め込みが効かない」ノンステの弱点を補うものとなっています。もっとも、その弱点を克服すべく、フルフラットノンステが今年から登場するわけですが…。

 

バス製造から日産ディーゼルが撤退し、日野といすゞが「J-BUS」として合一した結果、一般路線車の製造は事実上の2社による寡占体制になってしまいました。そのため、航空機のように見た目よりも内外装の差異が趣味的に注目されるようになるのでは…と思っていましたが、まさか「外車」が導入されることになるとは!

スウェーデン・スカニア社製(ボディ架装は豪州ボルグレン社)のフルフラットノンステ、いつ、どのような姿で営業運転に投入されるのか、今から楽しみです。もっともその影では、K代車が引退していくことになりますが、それも世代交代ということで。

 

【取材日 平成30年7月27日】

 

【おことわり】

当記事で使用している写真は、全て敷地外の公道上の安全な場所から撮影しております。


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