今回は予告のとおり、車体吊り上げ作業の実演を取り上げます。
吊り上げられていたのは、10080系の浅草方先頭車・11480でした。
運転台があるのが分かる
写真の右が東武日光方、左が浅草方です。そして運転台(乗務員室の扉)が左側にありますから、この車両は浅草方先頭車であることが分かります。
これが「空を飛ぶ」如く、クレーンに吊り上げられて空中を移動します。
以下、クレーンに吊り上げられた車両が移動し、床下機器が露になる様子、台車をはめ込むために位置合わせをする様子を撮影した写真です。余計な説明は不要でしょうから、あえてノーキャプションで。
いかがでしょうか。
2枚目と3枚目は、普段はこの角度からは絶対に見ることができないアングルです。こういう形で床下機器の様子、床下の配管、台車を取り付けるピンの部分を見ることができるのは、やはり鉄道イベント、車両基地公開イベントならではといえるでしょう。と同時に、「模型鉄」の各位にとっては千載一遇のチャンスともいえます。車体への台車の取り付け方が、模型のそれとあまり差が無いことにも驚きます。
しかし、11480はモーターを装備しない「クハ」のはずですが、それにしては床下機器が多いですね。
ちなみに、4枚目の台車の車体への取り付けですが、この位置でクレーンが停止したまま。これはあくまで「実演」ということなのでしょう。
そしてこれが、クレーンの下部にあった興味深い表記。
方向を表すもの
前後が浅草・日光なのは、やはりこの工場が日光線の沿線にあるからなのでしょう。ここには本線系のみならず東上線・野田線の車両も入場することを考えれば、「浅草」だけではなく「浅草・池袋・柏」でもいいような気がしますが。
ちなみにこの方向を表す標記、会社ごとでも異なっているようです。京急では方向を浦賀・品川としているとのことですから。京急は8年前に久里浜の公開イベントに参戦したことがありますが、あのときにはクレーンは見なかったですね(^_^;)
このあと管理人は、物販スペースで昼食の弁当を調達(ファンフェスタ記念弁当は既に売り切れておりました)、工場建屋内の休憩スペースで食し、その後親愛なる同業の方とお会いし、しばし雑談。
その後↓の写真を撮影し、1315に会場を撤収しました。
350系と東急2020系が!
ここに2020系がいるのには驚きました。どうせなら撮影会に並べてくれればいいのに。
最後に。
今年、管理人は都営バス臨海車庫とのハシゴを敢行したため、会場内にゆっくりとどまることはできませんでしたし、「裏ファンフェスタ」と名高い、送迎用バスのネタ表示を撮影することもできませんでした。また、ご挨拶できなかった方々には、この場においてお詫びを申し上げます。
今回のファンフェスタで唯一残念だったのが、花上嘉成東武博物館名誉館長のトークショーの開催が無かったこと。しかしこれは、花上氏がご高齢になられているため、ご本人の体調の問題もあるやもしれず、一愛好家としては無理は申せません。また、このトークショーは愛好家筋の人気は絶大だったものの、他方では一部マニアの暴走を招くマイナス面もあったのは事実ですので(以前、氏のトークショーの内容について、その真偽を東武の現業に問い合わせた大馬鹿者がいたらしい)、やむを得ないことだと思います。
このような素晴らしいイベントを開催してくださった、東武鉄道及び南栗橋車両管区の現業の皆さま、誠にありがとうございました。
鬼が笑うことを百も承知で言わせていただければ、来年開催されるのであれば、万難を排して参戦する所存です。
これで「東武ファンフェスタ2018」関連の記事は終了です。お付き合いいただきましてありがとうございました。