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4700.私的鉄十大ニュース2018 前編

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月日の経つのは早いもので、平成30年もあと残すところあと1日とちょっととなりました。皆様いかがお過ごしでございましょうか。
今年もやって参りました、当ブログ恒例の年忘れ企画「私的鉄十大ニュース」でございます。
この「私的鉄十大ニュース」とは、「私的」の冠でお分かりのとおり、鉄道界・鉄道趣味界の出来事を、管理人自身の独断と偏見に基づいてリストアップするものです。

したがいまして、毎回申し上げておりますが、
 

「何でこんなのが入ってんだよ!」
 

とか
 

「〇〇が入ってねえぞ!」
 

という突っ込みは、くれぐれもご無用に願いたく存じますm(__)m
なお、これも毎回申し上げておりますが、管理人は「十大ニュース」選定にあたり、事故、自然災害、又は企業の不祥事もしくはそれらに起因するニュースの一切を除外しておりますので、その点もご承知おき願いたく存じます。
それでは発表。まずは次点と、20~11位から。なお、リンクが設定してある項目は、クリックすると当ブログの該当の記事を読むことができます。

 

<次点>

阪急 「京とれいん」2編成目となる「雅洛(がらく)」が落成
・京急 12/8ダイヤ改正実施、京成車による三崎口行き爆誕
・東武 2台目のSL就役決定
・京成 3600形に廃車発生

・東武 1800系退役

東京都 10-000形退役
「なにわ筋線」計画が本格始動
・JR東日本 田町-品川間の新駅駅名決定
・JR東日本 E351系退役、E353系デビュー
西武 「ぐでたまトレイン」出現&運用終了
・銚子電鉄 「まずい棒」を販売
・琴電 クラウドファンディングで元京急1000形を京急時代のカラーリングに復元
・「京王れーるランド」拡張オープン
・鉄道博物館リニューアル
 

阪急が2編成目の「京とれいん」となる編成を落成させたのは、大きな話題となりました。しかも種車は京都線用車両ではなく、神戸・宝塚専用の7000系。これはやはり、神戸・宝塚線方面から京都方面への直通運用を見込んでいるのでしょうか? そして6300系使用の初代「京とれいん」使用列車は、やはり十三駅が通過となるようです(ホームドアと6300系の扉位置が適合しないため)。

このほか、世間的には大きなニュースになったものとして、「田町-品川間の新駅の駅名決定」もありました。これについては、管理人は余りにもバカバカしく、かつ不動産業者の「炎上商法」の片棒を担ぐ結果になっても癪なので、当ブログでは一切触れずに来ましたし、今後も云々する気は毛頭ありません。ただし、管理人は「沿線の施設の名称を駅名に冠することには断固反対」という、自身のスタンスを表明するにとどめておきます。

東武の「2台目のSL復活」はC11形(国鉄制式ではなく、厳密には国鉄型の同型車)ですが、東向島の高架下に鎮座している「ピーコック」を復元するという選択肢はないんでしょうかね? その方がよほど歴史的意義に沿うと思うのですが。

その他は車両の世代交代、あるいは企画塗装の開始・終了などが目立ちますが、その中でも琴電の「クラウドファンディングで資金調達」は注目されました。締切期限までに目標額を達成するか注目されていましたが無事達成、琴電での「京急リバイバルカラー」が実現することになりました。これが苦境にあえぐ地方私鉄の活性化の一事例になれば、と願わずにはおれません。銚子電鉄の件は…コメントは止めておきます(^_^;)

最後に鉄道系博物館のリニューアルの話題ですが、JR東日本はともかく、京王は完全にエンタメ・キッズ路線に舵を切りました。およそ博物館で問題なのは、エンタメ重視路線で運営するか、それともアカデミックな路線を強調するか。採算の問題を考えれば前者を取らざるを得ませんが、そうすると後者がおろそかになる懸念もあり、難しいところです。

 

それでは20位~11位の発表。


第20位 近江鉄道 ミュージアム閉鎖
第19位 京王 「サンリオピューロランド」ラッピング電車出現
第18位 京阪 「プレミアムカー」3000系使用列車にも拡大

第17位 名鉄 駅案内放送の声に松井玲奈さん起用

第16位 JR東日本・JR北海道 新型電気式気動車登場(GV-E400系、H100形)

第15位 JR東日本 E235系横須賀・総武快速線仕様車導入が決定

第14位 南海 6000系の完全淘汰を決定

第13位 京急 リラックマに続き北斗の拳とコラボ

第12位 JR四国 牟岐線で高速路線バスとの連携を開始

第11位 JR北海道 札沼線末端区間廃止日時を決定

 

第20位は昨年に続き、いかに地方鉄道路線の運営が難しいかを物語っているニュースです。と同時に、産業遺産をどのように守り後世に伝えていくかという、伝承の難しさをも浮き彫りにしているように思われます。

第19位は最近になって入ってきたニュースですが、管理人は未だ現車を見ていません(^_^;)

第18位は、関西での着席サービスの定着を物語るニュースです。

第17位は、アイドル(の声)が駅の案内放送に取り上げられるという話題性もさることながら、ご本人が鉄道愛好家であることで、愛好家冥利に尽きるのではないかと思わせるニュース。

第16・15位は、いずれもJR東日本の車両の世代交代ですが、第16位の方は、あのキハ17系から60年以上続いて来た、液体式の優位を掘り崩す一撃となるのかが注目されます。

第14位は、遂に「ステンレスカー第1世代」の終焉を告げるニュースです。

第13位は、方向的に正反対のキャラクターとのコラボレーション企画が注目されました。「京急かぁまたたたたーっ駅」には大笑いしてしまいましたが(^_^;)

第12・11位は、地方における路線維持の難しさとその模索を示すニュース。四国における試みは、これまで「ありそうでなかった」ものとして注目されます。これに対して北海道の場合は、「万策尽きた」というよりは、地元自治体の無理解に潰された感もなくはなく。確かに該当区間の利用が極端に少ないのは事実ではありますが。

 

それでは第10位から、参りましょうか!

 

第10位 京急、最大46駅の駅名改称を検討

 

 

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京急は既に「産業道路駅」の改称を公式にアナウンスしていますが、その他にも最大46駅の改称を検討、改称案を募集するというニュース。これは、鉄道趣味界にも驚きと困惑をもって受け止められました。

なぜ「驚き」とともに「困惑」があるかというと、京急が果たして「ガチ」で駅名改称をしようとしているのか、あるいは「ネタ」で話題作りのためにぶち上げただけなのか、それが分からなかったこと。管理人は、駅名改称案の応募の有資格者を沿線在住の小中学生に限ったことから見て、彼らに対して京急という路線に愛着、関心を持ってもらおうという「仕掛け」ではなかったのかと思います。もしそうなら、少なくとも「話題」にはなったことは確かで、そうであればこのニュースは成功したといえます。

 

◇京急の駅名改称検討を取り上げた記事は → こちら

 

第9位 東武、20400系稼働開始

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かねてから津覇車両に入場して改造工事を受けていた、20000系の4連化・ワンマン改造車20400系が落成し、宇都宮線のワンマン列車に投入されました。

20400系は、言うまでもなく8000系の置き換えをターゲットに、70000系登場で地上に引っ張り出された20000系列を種車として改造されたもの。今回は全車20070系の20410型と、両先頭車が20000系・中間車が20070系の20420型が登場しています。今後は、全車20050系の20430型、両先頭車が20000系・中間車が20050系の20440型が登場する予定となっています。

20430型の先頭車は、元20050系ですから当然5扉なのですが、中間の第2・第4扉を埋めた風貌が特異であり、既に大きな話題になっています。

これら車両が出揃うと、間違いなく日光線南栗橋-新栃木間のローカル列車はこれら車両の運用に統一されることになると思われますが、問題は新栃木以北にも進出するかということ。もしそうなら、6050系列の勢力はさらに縮小することになります。

 

◇20400系(20410型)の大解剖記事は → こちら

(リンク先の関連各記事も是非ご参照ください)

 

第8位 メトロの車両の動き(6000系・03系チョッパ車が退役、2000系登場・デビュー時期決定など)

 

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昭和46(1971)年に登場し、それ以来半世紀近くにわたって千代田線とその乗り入れ先路線で活躍してきた、東京メトロ6000系が、遂に全車退役しました。

最後まで残ったのは、写真の第02編成の他には第30編成ですが、この2編成は10月5日限りで通常運用を外れた後も、土日に霞ヶ関-綾瀬間を1往復する特別運用に就き(10月13日から11月11日まで)、有終の美を飾りました。もっとも、最後は相変わらずの愛好家…というかフーリガン共の「暴走」があったようですが。

華々しく別れを告げた6000系とは対照的に、03系の5扉車組込み編成・第12編成が9月にはひっそりと退役、これにより03系から5扉車組込み編成が消滅しました。それと同時に、同編成の退役をもって東京メトロから電機子チョッパ制御・直流電動機装備の営業用車両が全廃、営業用車両は全てVVVFインバーター制御・交流モーター装備車に統一されました。これは、京王に続いて大手私鉄2社目となります。

かつて営団地下鉄は、発熱が不可避である抵抗器を放逐した制御方式、即ち電機子チョッパ制御の開発に尽力してきました。しかしこの方式は、確かに抵抗器を使わないで済むという利点はあるものの、メンテナンスが必要な直流電動機を使用し続けなければならないという限界は残ってしまいました。その限界を突き抜けたのがVVVFインバーター制御ですが、そうであれば、電機子チョッパ制御が廃れていくことも、また必然であったのでしょう。03系と6000系の退役は、そのことの象徴的な出来事といえそうです。

 

他方では、丸ノ内線に新車が投入されるというニュース。

既に新車・2000系は1編成が中野富士見町の車庫に搬入されていますが、いよいよ来年2月から営業運転に投入されるということです。

それは楽しみですが、こちらの車両の去就はどうなるんでしょうか。

 

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2000系の3連が作られることはアナウンスされていませんが、どうなることやら。

 

◇6000系の退役が決定したときの記事は → こちら

◇03系5扉車最後の編成が退役した記事は → こちら

 

第7位 東急の車両の動き(2000系5連化、8500系淘汰再開、2020系東武乗り入れ開始、7700系完全退役など)

 

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このところ、東急の車両の動きがまた活発さを増してきます。特に、2000系の5連化で大井町線用8500系が淘汰されることになるとは。写真の2003Fが5連化されて大井町線運用に入り始めたのと引き換えに、8639Fが運用を離脱、一部車両は既に長津田から運び出されて解体処分にされているということです。

この動きは色々と邪推することができますが、車齢が新しい方の8639Fを躊躇なく廃車にしたということは、もはや車齢のいかんを問わず片っ端から淘汰するという東急の強い意思の表れでしょう。そうでなかったら、8500系の既存編成を一時的に5連化し、大井町線用8000系の5連を2本つないで田園都市線運用に回すはずなので。それをやらない(やらなかった)という時点で「お察し」です。「大井町線用8500系5連を2本つないで田園都市線に戻す」というのは、ネット上で言われていた噂話ですが、仮に実現できたとしても、その編成は東武乗入不可の「サークルK」編成となったことは確実ですから、そんなことを東急が今更やるわけがないと思っていました。東急としても、「サークルK」は運用上の桎梏でしかないので、一刻も早く淘汰したいでしょうし。

 

以上とは別に、これまで「サークルK」、即ち東武乗入不可の縛りがあった2020系ですが、遂に「サークルK」の軛が解かれ、東武乗入れ運用に充当されることになりました。去る12月2日に東武の南栗橋車両管区で開催された公開イベント「東武ファンフェスタ」でも、構内に留置されている2020系を見ることができました。

 

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分かりにくいが、350系と50050系との間に2020系が挟まれている

 

管理人はこの日、東武線内で少なくとも3編成の2020系に遭遇しています。来年からは、いよいよ8500系による東武乗り入れが減少していくことになります。8500系が東武線を走る姿、8500系が東武の各形式と相まみえる姿も、しっかりと記録しなければいけません。

 

◇5連化された2003Fに乗車・撮影した記事は → こちら

◇管理人が最後に7700系に乗車した記事は → こちら

 

これで前編は終了。

次回の後編では、第6位以降を発表することにいたします。

 

※ 当記事及び次の記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。


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