かなり時間が経ったネタで恐縮ですが…。タイトルの元ネタは、あの「ウルトラマン」シリーズの母体となった特撮SFです。
去る1月7日、管理人は大井町線急行の座席指定サービス「Q SEAT」を利用し、大井町から長津田まで乗車してみました。
この日は長津田・恩田の視察に先立ち、自宅最寄り駅で「東急ワンデーオープンチケット」を購入し、真っ先に大井町駅へ赴きました。勿論、「Q SEAT」のチケットを購入するためです。
「Q SEAT」のチケットは自動券売機では発売していないので、チケットレスでの購入でなければ、駅の窓口で購入することになります。管理人も大井町駅で、同駅1930発の列車のチケットを所望。すると出てきたものは…。
こんなの
管理人は思わず
レ シ ー ト じ ゃ ね え か
と思いました(^_^;)
聞くところによると、京阪特急の「プレミアムカー」のチケットもこんなのなのだそうです。勿論、座席指定券というのであれば、乗車駅と発車時刻・座席番号が記載されていれば事足り、その紙の「材質」は本質的な要素ではありません。だからこのような、コンビニなどのレシートと大差がないものでも無問題なのです。しかしそれは、頭では理解していても、やはり釈然としないものが残るのも事実。「愛好家の我儘」といわれればそれまでですが…。
さて、長津田・恩田の視察を終え一旦帰宅、それぞれの訪問記をアップしてから、頃合いを見て大井町駅へ。
すると、管理人が購入した際には空席があった1930発の列車の「Q SEAT」は、売り切れていました。
バツが誇らしげに見える
得てして「×」は宜しくないイメージがあるものですが、これに関してはそんなことはなく、むしろ勲章というべきものでしょう。
大井町駅には、「Q SEAT」利用者のためだけのウェイティングエリア(待合区画)があります。ウェイティングエリアとはいっても、ホーム上に線で区切っただけの区画ですが、ここで何をするのかというと、何と「検札」をここで済ませてしまうのです。
大きな案内表示は非常に目立つ
この大きな案内表示、「Q SEAT」のいいアピールにもなっているように思います。
そしてウェイティングエリアには、このような立て看板が。
ここで待つ
この立看板の脇にある謎の紙袋が気になりますが、不審物…であるわけはなく、「Q SEAT」利用者に配られる、あるノベルティグッズが入っていたものと思われます。
1925に、折り返し「Q SEAT」連結列車となる車両が到着。
発車5分前
座席指定列車の入線にしては、結構ぎりぎりの時間設定です。そのためか、「Q SEAT」は既に…
クロスシートモードに
ただしクロスシートモードとはいえ、進行方向(大井町方向)を向いてはおらず、それとは逆の向き(長津田方向)に座席がセットされていました。これは、折り返しの時間短縮のためでしょう。愛好家としては、ロングシートモードとクロスシートモードの転換を、大井町駅で見てみたかった気もします。
乗り込みます。
以前のロングシートモードとは全く異なる、静謐な空気が漂っていました。JRの普通列車グリーン車のような感じです。
ロングシート車とは別世界
グリーン車とは違い、座席はリクライニングなどしませんし、デッキも車内販売もありませんが、それでもここまでの上質な空間になっていることが驚きました。
なお、「Q SEAT」の運用開始に先立ち、この車両と接する部分の貫通扉には、目隠しが施されています。これは、「Q SEAT」の運用時に覗き込まれないようにするためでしょう。
座席は始発の大井町であらかた埋まり、あとは僅かに残った空席に、途中停車駅で乗って来るお客が収まるという流れでした。
「Q SEAT」に乗車できるのは自由が丘までで、二子玉川・溝の口・鷺沼は降車専用となっています(これらの駅からこの車両に乗ることはできない)。これは、渋谷方面からくるお客や南武線からの乗り換え客を撥ねる狙いがあるのだろうと思いました。二子玉川や溝の口で乗る人が大半を占めてしまったら、大井町から乗るお客が締め出されてしまいますから。それと、恐らくですが東急の座席予約システムでは、1つの座席の複数区間利用には対応していないのではないかと思われるからです。
こちらの写真は、二子玉川に停車中のものです。
係員が立っている
これは、この車両に乗ってくるお客がいないように案内しているものです。このような係員さんは、途中停車駅の旗の台・大岡山・自由が丘にもいました。勿論車内でも係員が乗務しており、飛び込み乗車には目を光らせていたことです。
そして、たまプラーザから先は自由乗降区間となり、座席指定料金不要で「Q SEAT」を利用できるのですが、そのためか、たまプラーザではせっかくの静寂が破られてしまいました。
たまプラーザから乗客が激増
このあとは途中青葉台に停車し、2021に長津田に到着。大井町発車から41分の旅でした。
写真の点数が多くなりましたので、記事を前後編に分け、後編では長津田到着後の様子と「Q SEAT」利用後の管理人の所感を述べることにいたします。
というわけで → 後編に続く