もう既に去年の話になってしまいましたが、都営三田線は第1期開業区間、巣鴨~高島平間開業から50年の節目を迎えました。
その節目を記念し、高島平駅に現行仕様ではない開業当時の仕様に戻した駅名標が設置されたと聞き、訪れたのですが…。
な か っ た
あれ昨年限りだったんでしょうか?(ちなみに訪れたのは1月18日です)
それでも、高島平駅の階段の途中には、三田線開業50周年を寿ぐポスターが貼られていました。
全景
開業当初の志村車両検修場に並ぶ6000形。
「大和町」とは
「大和町」とは、都営三田線が乗り入れるはずだった東武東上線の和光市駅のこと。都営三田線開業当時は「大和町」だったのですが、その後「和光市」に改称されました。当初計画では、この駅と高島平駅を結んで(東武が新線を建設することになっていた)、大和町(現和光市)で東上線に合流、上福岡まで乗り入れる予定でした。6000系の前面幕には「上福岡」のコマがありましたし、上福岡駅には折返線がありますが、これらはその計画の名残です。
こちらは開業当初の写真。
「志村」とは
開業当初の高架区間には何もなかったんですね(^_^;)
ところで開業祝賀電車の前面にある「志村」は、高島平駅の開業当初の駅名。しかし開業直後から、「志村にないのに『志村駅』を名乗るのはおかしい」という異論が噴出し、開業から1年も経たない翌年8月1日に現駅名に改称されています。したがって、6000形が「志村」の行先を掲げて走ったのは、開業直後の僅か7か月ちょっとだけということになります。そういう意味でも、これは貴重な写真です。
駅名標が全て現行仕様になってしまったことに落胆した管理人は、そのまま西高島平駅へ。
閑散としている
平日の正午近くだったためか、閑散としていました。
ところで、西高島平駅には、恐らくは開業当初のものと思われる案内表示が複数残っています。
まずはこちら。
いかにも昭和
こういう味も素っ気もない看板、昔は多かったものですが。
こちらは駅長事務室の案内看板、それと「危険物品持ち込み厳禁」の看板。2点をあえてノーキャプションで。
いかがでしょうか。
特に2枚目の写真は、構内禁煙の看板が最近の仕様であるだけに、なおさら「昭和感」が漂っているのではないかと思います。
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