自由が丘駅行きのバスに乗り、向かった先は「エーダンモール深沢」。
Twitterでこの場所を知り、管理人も行ってみたくなったので、バスを使って訪ねてみたという次第。ちなみにこの場所、鉄道では超絶に行きづらく、一応最寄り駅は東急東横線自由が丘、同大井町線尾山台、同新玉川線田園都市線駒沢大学とされるのですが、どの駅からも優に徒歩20分を超えるという立地。しかしバスであれば、自由が丘などへ通じているため、アクセスにはそれほど苦はありません。
バス停近くは閑静な街並み
この辺りは、流石は泣く子も黙る高級住宅地・深沢の面目躍如といったところです。
別角度から一発。
おしゃれな飲食店も点在する
これだけ見ると、流石は世田谷、流石は深沢という印象なのですが、「エーダンモール」に入ると、その印象は一変します。
ここが「エーダンモール深沢」のメインストリート
率直に言って、地元の方には大変失礼ながら、眠っているような感じでした。多くの商店がシャッターを閉じており、開いているところも営業しているのか否か定かではないといった感じです。人通りも管理人以外にはなく、時折工事用の自動車や納品のトラックが通るくらいで、静かなものでした。ド平日の午前中だからかもしれませんが。
それにここ、「あの」世田谷区深沢とはにわかには信じられないのですよ。なぜかというと、雰囲気が見事なまでに「下町チック」だから。誤解を恐れずに言えば、周囲の高級住宅地やお洒落な街並みからは取り残された印象すら受けます。これが「あの」深沢地区の唯一の商店街なのか…。
ところでここの「エーダンモール」なるネーミング、鉄道愛好家の管理人ならずとも真っ先に思い浮かべるであろうことは、「エーダンって営団地下鉄のことじゃないの?」ということ。しかし世田谷区内には、営団地下鉄(現・東京メトロ)の路線はおろか(計画どおりなら9号線、現在の千代田線が世田谷区内を縦断していた可能性があった)都営地下鉄の路線すらありません。にもかかわらずなぜ「エーダン」を冠しているかというネーミングの謎については、諸説あるようです。
① 戦時中には住宅営団、農地開発営団など様々な「営団」があり(※)、このエリア一帯が「住宅営団」による開発だったから「営団」の名を冠したのではないかという説(管理人がTwitterで見た)
② ①の意味の「営団」をもじったのではなく、このあたりに「都営団地」が建設されたからだとする説。この説によれば「エーダン」は都営団地の略称となる(東京DEEP案内の該当ページより)
③ 営団住宅から名前をとっているという説(マツコ・デラックス氏の番組に出演した地元住民の回答。出典はこちらのページ)
※ 営団(えいだん)とは、昭和16(1941)年以後、国家総動員体制の下、国策会社とともに誕生した「官民協力」の性格を有する、公法人でも私法人でもない中間形態の特殊法人をいう。個別に制定される特別法により設立された(wiki『営団』より)。
勿論、世田谷区だからと言ってどこもかしこもお洒落な街というわけではなく、三軒茶屋とか豪徳寺とかあたりのような、下町を思わせる賑わいの街もあるにはありますが、このような、別の意味での「下町チック」な雰囲気の場所が、それも高級住宅地として名高い「深沢」の地にあるとは、管理人は心底驚きました。
このあとは、国立医療センターに戻り、二子玉川駅行きのバスで二子玉川へ。そこから田園都市線で青葉台へ行き、某ラーメン屋で昼食としました。
【撮影日 令和元年12月4日】
【おことわり】
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