しばらく間が開いてしまい失礼いたしました。
埼京線ホームが山手線ホームの真横に移転したり、あるいは銀座線ホームが明治通り上に出現したりと、目まぐるしくその姿を変えていく渋谷駅。
このたび、かねてから囁かれていた、ある改札口の閉鎖が公式にアナウンスされました。
JR渋谷駅「玉川改札」閉鎖へ 新迂回路開通、旧・東横店内の通路も閉鎖
JR渋谷駅の玉川改札が9月25日の終電で閉鎖される。併せて、今年3月に営業を終了した旧「東急百貨店東横店」(以下、東横店)施設内の歩行者通路(一部を除く)も閉鎖され、施設の解体工事に着手する予定。渋谷駅街区開発計画を推進する東急、JR東日本、東京メトロなどが8月21日、発表した。(シブヤ経済新聞)
渋谷マークシティ2階からJR山手線(新宿方面)につながる「玉川改札」の名称は、かつてJR渋谷駅の向かい側に路面電車「玉川電車(通称「玉電」)」の改札口があったため。1969(昭和44)年の玉電廃止以降も名称は継続し、玉電の名残として親しまれてきた。同改札の閉鎖で渋谷駅から「玉川」の名称が消えることになる。閉鎖は、駅周辺の再開発事業「渋谷駅街区土地区画整理事業」の進捗(しんちょく)に伴うもの。
以上引用終了
(Yahoo!ニュースより)
なぜ「玉川」?
玉川口、玉川改札の名称の由来は、この改札の真向かいに東急玉川線(世田谷線と同じ路面電車規格の路線)の渋谷駅があったことにより、玉川線と山手線の乗換改札口となっていたこと…というのは、鉄道趣味界では割と知られた話ですが、玉川線廃止後半世紀経過してもなお、「玉川」の名は現在まで残ってきました。
しかし、当ブログの以前の記事(下記関連記事参照)で述べたように、この改札口を閉鎖したからといって、山手線ホームが即座に島式化されるわけではないようです。
玉川口改札閉鎖と同時に、西口バスターミナル上のペデストリアンデッキが一部供用開始になるのに伴い、こちらにも変化が出ることになります↓
この壁画の真下に開口部ができる
これは岡本太郎作の壁画「明日の神話」ですが、この壁画の真下に開口部を作り、ペデストリアンデッキと接続するということです。
再度上記の記事から引用します。
引用開始
改札閉鎖と同時に、旧東横店施設内の歩行者通路も閉鎖となるため、井の頭線改札(マークシティ)とJR西口間の動線は、翌26日始発に供用を始める新迂回(うかい)路「(仮称)西口連絡通路」に代わる。仮設通路はマークシティ2階連絡通路につながり、恒久設置されている岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の絵の下に新たに開口部を設け、出入り口とする。
引用終了
つまりこの通路は、旧東横店施設内に位置するため、取り壊しに支障するので閉鎖ということです。
この通路も閉鎖となる
昨今のコロナ禍により、東急が旧渋谷駅跡の再開発地域に建設したビル「渋谷スクランブルスクエア」のオフィス入居状況がはかばかしくないという話もありますが、それでもインバウンド需要に軸足を置いていなかっただけマシというもの。渋谷駅周辺の再開発が完全に終わるのは7年後の令和9(2027)年ということですが、それまでにも折に触れて、当ブログでも変わり様を取り上げていければ、と思います。
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