(冒頭の画像2点は、いずれも以前の記事からの転載です)
現在浅草発太田行きの下り1本(土休日は浅草発館林行きの下り1本が加わる)のみが走っている、500系を使用した「リバティりょうもう」ですが、来る11月9日から、「りょうもう」の500系充当列車が増加するというアナウンスがありました。現在は下り列車のみですが、今回初めて上りの「リバティりょうもう」が出現、さらに太田から先、赤城まで達することにもなります。
11月9日(月)以降の伊勢崎線特急列車の車種変更について
11月9日(月)から一部の特急りょうもう(200系)はリバティりょうもう(500系)に変更します。
2020年11月9日(月)から
りょうもう25号(浅草15時50分発 赤城行) ⇒ リバティりょうもう25号に変更
りょうもう44号(赤城18時00分発 浅草行) ⇒ リバティりょうもう44号に変更
りょうもう47号(浅草20時19分発 赤城行) ⇒ リバティりょうもう47号に変更
2020年11月10日(火)から
りょうもう 8号(赤城 6時56分発 浅草行) ⇒ リバティりょうもう8号に変更
以上引用終了
(東武鉄道公式HPより)
先日、製造元の川崎重工から500系増備車3編成が出場し、甲種輸送で東武線内に搬入されたとのことですが、その用途は鉄道趣味界でも注目されていました。
「りょうもう」の200系列の置き換えは、噂にも上っていましたから、あまり驚きませんが…。
聞くところによると、200系列はDRCこと1700・1720系の足回りを再利用していることから、機器類が老朽化しており、予備部品が払底しているという事情もあるようです。
そこで500系への置き換えということになるのでしょうが、問題がひとつ。
それは、200系列から500系への置き換えになることによって、実質的な値上げになるのではないかということ。
事実、上記リンク先には、こんな記述があります。
・リバティりょうもうは特急料金が異なりますのでご注意ください。
詳細はこちらをご覧いただきたいのですが、これはどういうことかというと、200系列使用の「りょうもう」よりも、500系使用の「リバティりょうもう」の方が、一部区間で特急料金が割高になる現象が出来するということです。また、500系使用列車は、「午後割」「夜割」といった、特急料金の割引の対象外となっていて(これは日光線系統も同じ)、置き換え対象列車には「午後割」「夜割」対象列車が含まれるところ、これらの列車に関してはさらに上がり幅が大きくなります。「午後割」該当列車には上記「りょうもう25号」が、「夜割」該当列車には「りょうもう44号」がそれぞれ該当します。
それでは500系が200系列に対して有するアドバンテージは何かといえば、各席ごとのコンセントとバリアフリー、洋式トイレということでしょうが(200系列は3号車の1か所以外は和式トイレ)、それが200~410円(浅草-赤城間の場合)の料金差に見合ったものなのかは、評価の分かれるところでしょうが…。
コロナ禍に伴う減収がなければ、もっと500系が増備されたか、あるいは中期経営計画にあった「フラッグシップ特急」などを増備したところでしょうが、まずは一部「りょうもう」を500系で置き換え、200系列の部品を確保しつつ将来的には置き換えるということなのでしょう。
今後の200系列の動向にも注目したいところです。
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※ 当記事は10/10付の投稿とします。