今回から10月3日の関東鉄道竜ケ崎線訪問記が始まります。よろしくお付き合いのほどを。
さて、当日管理人は山手線渋谷駅玉川口の跡地を眺めた後、日暮里から常磐線特別快速に乗って佐貫…もとい龍ケ崎市へ。
下車した後、電車と駅名標を入れて撮影。
確かに変わっている
正面玄関も「龍ケ崎市」に変わっています。
真新しい案内看板
改札の前には、「きっぷアート」がありました。勿論駅名改称を記念したものでしょうが、10月ということでハロウィーン仕様になっています。
ハロウィーン仕様
佐貫→龍ケ崎市への駅名改称がなされたのは、今年の3月のダイヤ改正でのこと。以前から地元が要望していたものですが、それが叶えられました。
駅名改称の大きな理由は、「龍ケ崎市の玄関口であることをアピールしたい」というのが一番でしょうが、実はJRの側でもある切実な理由がありました。
それは、千葉県のマザー牧場の最寄り駅、内房線の佐貫町(さぬきまち)駅と間違えてこの駅に降り立つお客が後を絶たなかったこと。改称前のこの駅には、「マザー牧場最寄りの佐貫町駅とは異なります」というような注意書きが貼られていたものです。
「佐貫」と「佐貫町」をどうやったら間違えるのか、間違えようなどないではないか…と管理人は思っていたのですが、それは管理人が「鉄ヲタ」であり、かつ紙の時刻表などで調べる、アナログな人間だから。一般の人が駅名だけで行き方を検索しようとすると、路線や所在地が分からなくても検索出来てしまうため、「佐貫」も「佐貫町」もその違いに気づかないということが起こり得てしまうということです。だからJRの側にも、駅名を改称したい動機は存在したのでしょう。それ故の改称になったのだと思います。
その貼り紙がないか探してみたのですが、当然のことながら、構内には全くありませんでした。駅名改称により、件の貼り紙は「お役御免」となったのでしょう。
最後におまけ。
佐貫駅時代からあるこの看板、以前は「常磐線列車の東京駅乗り入れを」という働きかけを求めるものだったのですが、それが「上野東京ライン」開業である程度実現したためか、今度は「常磐線全列車を東京駅・品川駅へ」という運動に変わっていました。
気持ちはわかるが
「上野東京ライン」は現在でも相当運転密度が高くなっていますので、そこに常磐線列車を割り込ませる余裕は少ないように思われます。まして常磐線は交直両用車両を使用していることから、あまり乗り入れ列車を増やしてしまうと、ダイヤ乱れ時のリカバリーが大変なことになります。ですので、気持ちは分かるのですが、流石に全列車というのは非現実的なのではないかと思います。
それならむしろ、常磐線列車の池袋・新宿乗り入れを目指す方が現実的ではないかと思うのですが。現状では三河島から貨物線を通って田端操車場でターンするしかありませんが、西日暮里の踏切のあたりから地下トンネルを掘って、巣鴨あたりで地上に出せば何とかいけるような気がしますが。しかし、バブルの頃ですらやろうとしなかったので、今となっては望み薄ではないかと思います。
※ 当記事は10/15付の投稿とします。