平成26(2014)年6月のダイヤ改正で登場し、去る3月13日のダイヤ改正で消えた、日中の田園都市線渋谷発着の列車。この列車は渋谷駅で折り返すのではなく、何と半蔵門線に回送列車で乗り入れ、半蔵門駅の折り返し線を使って折り返すという、実に手間のかかる折り返し方法をとっていました。勿論、渋谷-半蔵門間の回送運転は、東京メトロの乗務員が担当します。
そのような、ある意味で非常に手間のかかっていた渋谷発着列車ですが、やはりコロナ禍による需要減の状況下にあっては運行が維持できないということなのか、残念ながら消えてしまいました。
管理人は、1月31日、消える日中の渋谷行きを撮影、合わせて半蔵門線内の折り返しの状況も記録しました。
まずは、長津田駅で発車を待つ渋谷行き。
「各停 渋谷」の表示にご注目
この日最初に撮影した渋谷行きは、メトロ8000系でした。管理人としては東急8500系を期待したのですが、それはかないませんでした。勿論、8000系も40年前から半蔵門線~田園都市線を走ってきた古株。後継車18000系も登場した今となっては、8000系の記録も、あたらおろそかにはできません。
側面の表示をいただきます。
フルカラーLED
当初は幕だったものが、その後3色LED、さらにフルカラーLEDになりました。営団地下鉄の「チョッパ三兄弟」の中で、行先表示がフルカラーLEDに変更されたのは、長兄6000系にも次兄の7000系にもおらず、末弟の8000系だけです。
車内案内表示を2点ノーキャプションでご覧いただきます。この編成はオーソドックスなLCDディスプレイではなく、かつてのLEDスクロール式の表示器のような横長のもの(パッとビジョン)。鉄道趣味界では「安普請」「ケチっている」と必ずしも評判は良くないようですが、案内としては情報量も十分ですし、これはこれで問題ないと思います。
この電車で田園都市線を上りました。
そして場所変わって、旧新玉川線区間の駒沢大学駅。
ここでは、発車案内表示をいただきます。
今後は日中に「渋谷」が出ることはない
やってきた電車は東急車。8500系を期待したのですが、2020系でした。
2020系
側面の表示。
2020系は次の停車駅も出る
最近は行先表示器に表示される情報量も増加傾向にあり、従来型のものではキツキツになることも増えてきました。そのためか、東京メトロの13000系などは、2020系よりも横長の表示器を備えています。流石に東武30000系に匹敵する大きさのものを備えた車両はないようですが。
あ…東武車を取り上げるの忘れた(´・ω・`)
これで前編は終了。
後編(↓)は、半蔵門線内の折り返しの様子を取り上げます。
【おことわり】
当記事は、03/25付の投稿とします。