今回は恩田イレギュラー報告、番外編でございます。今回はオーソドックスに長津田からこどもの国線で向かいました。
恩田駅到着前、管理人は車窓の左右に目を配るのが常ですが、進行方向左側の8506-8606は、「九段下」(黒地・種別表示なし)を掲出しておりました。そして編成をばらされた8500系は、非軽量車が多く、これは8619Fの残骸ではないかと思われました。他方、8619Fに先んじて退役した8636Fと思しき軽量構体の車は姿が見えませんでした。あるいは、こちらは既に10両分全車が搬出されてしまったのでしょうか。
イレギュラーとはいえ恩田訪問ですから、一応正門から中庭も眺めておきます。
何もない
何台かの社用車と仮台車が置いてある他には、何もありませんでした。
そして「九段下」表示を掲出する8606の向こう側に、編成をばらされた8619Fの残骸が見えました。
もう機器の撤去・搬出を待つばかり
ここに運び込まれた退役済みの車は、他社譲渡でなければ機器類を取り外し、車体(ガワ)だけになった状態でトレーラーにつながれ、陸送されるのが常。そういえば「8636Fが南栗橋に回送された。これは北館林への回送を前提としたもので、同編成は北館林で解体される」などとガセネタを世界中に発信した大うつけ者がいましたが、結局噓八百でした。
アントの隣にいるのが8723です。これは恐らく8619Fの2号車に組み込まれていた車でしょう。「弱冷房車」のステッカーもまだ残っていました。
西日を受ける姿にも哀愁が漂う
これで8500系はあと4編成。やはり最後の編成は「Bunkamura号」こと8637Fになるのでしょうか。コロナ禍に加え、「撮り鉄」の傍若無人ぶりが世間を騒がせている昨今の情勢に鑑みると、大々的なお別れイベントの開催はないでしょうけど、せめて退役間近になったら、8637Fを赤帯のオリジナルの姿に戻してもらえたら、と思います。幼少期から東急を見てきた管理人の、ささやかな願望なのですが…。