既に1月下旬には、このニュースは発表されておりましたが、いよいよ近づいてまいりました。
3月12日(土曜日)から、秩父鉄道全線で「PASMO」及びそれと相互利用が可能な交通系ICカードの利用が可能になります。
こちらが秩父鉄道大本営の発表↓
管理人は2月23日、某所からの帰路、行田市駅から羽生まで秩父鉄道線に乗車、PASMO使用開始前夜の駅の様子を見てきました。
橋上駅舎
行田市駅は、その名のとおり行田市の玄関口。JR高崎線にも行田駅がありますが、こちらの駅の方が市役所など市の中心部に近いです。
駅の雰囲気は、橋上駅舎でありながら、昭和40年代くらいの雰囲気が色濃く残る空間なのですが、そこに見慣れない、フードを被った機械が。これはもしかして…。
出札窓口の写真と、改札口の写真を2点ノーキャプションで。
1枚目の写真の左側にある、フードを被った機械は、恐らくですが乗車駅証明書発行機でしょう。恐らく後述のように、3月12日以降は係員がいなくなることの埋め合わせと思われます。そして2枚目の写真中央のフードを被った機械、これこそがPASMOの簡易改札機と思われます。
PASMOが利用できるようになっても、行田市駅の好ましい雰囲気はそのままです。
まずは駅名標。
シンプル
CIの導入もない、シンプル極まる駅名標ですが、これがいいんです。
そして、こちらが激渋な木造待合室。外部の写真と内部の写真、こちらもあえてノーキャプションでご覧いただきます。
外装もそうですが、内部の長いベンチ、石造りのごみ箱など、まさに昭和の駅といった感じです。秩父鉄道は言うまでもなく私鉄ですが、こうしてみるとどことなく国鉄のようなテイストも。
そしてそのような激渋な駅に来るのは、元東急の8090系である7500系。
2本並んだ
写真右の列車が羽生行きの「ジオパーク号」(下記関連記事参照)、左の列車がアニメ「空の青さを知る人よ」などのキャラクターのラッピング編成でした。
ところで。
秩父鉄道では、PASMO使用開始を記念し、何と急行「秩父路」の急行料金を無料化するとのこと。
秩父鉄道、交通系 IC カード「PASMO」のサービス開始記念セレモニーを3月12日に熊谷駅にて開催~同日より「急行秩父路」急行料金無料化を実施~(PDFファイル注意)
詳細は上記リンクをご覧いただきたいのですが、急行料金無料化の期間は「当面の間」。これが恒久化されるのか、あるいは急行列車がなくなる布石なのか、そのあたりも気になります。
さらに、一部駅の無人化も予定されています。以下、秩父鉄道大本営の該当ページの一部を引用します(太字)。
本「PASMO」サービスの導入に伴い、上記(管理人注:羽生、熊谷、武川、ふかや花園、寄居、長瀞、秩父、御花畑の各駅)および影森駅・三峰口駅以外の駅(西羽生駅・新郷駅・武州荒木駅・東行田駅・行田市駅・持田駅・ソシオ流通センター駅・上熊谷駅・石原駅・ひろせ野鳥の森駅・大麻生駅・明戸駅・永田駅・小前田駅・桜沢駅・波久礼駅・樋口駅・野上駅・上長瀞駅・親鼻駅・皆野駅・和銅黒谷駅・大野原駅・浦山口駅・武州中川駅・武州日野駅・白久駅)は2022年3月11日(金)駅窓口の営業終了時刻をもちまして、窓口営業を終了し、今後は係員が定期的に見回りを行います。
(引用元:『秩父鉄道、交通系 IC カード「PASMO」を導入』の別添PDFファイル)
かなり多くの駅じゃないですか。
しかも、行田市といえば、その名のとおり行田市の代表駅。その代表駅が…という気もしますが、これも秩父鉄道という地元の足を守るためには止むを得ない選択であると思います。
しかし、いくらPASMO導入記念とはいえ、急行「秩父路」の料金の無料化なんて大丈夫なんでしょうかね?
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【おことわり】
当記事は03/10付の投稿とします。
また、管理人は「空の青さを知る人よ」などのアニメについては一切知識を有しないため、これらについてコメントを頂戴しても、管理人からの有意な返答は致しかねますので、悪しからずご了承ください。