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5806.「黒部の太陽」は沈むのか? 富山地方鉄道が4.15ダイヤ改正実施

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今日から新年度です。

その新年度の初日、何ともショッキングなニュースが入って来ました。

富山地方鉄道(富山地鉄)が来る4月15日を期してダイヤ改正を行うのですが、その内容が…というものです。

地鉄大本営発表はこちら↓

 

 

Twitterでも、今回の改正の内容はかなり衝撃的だったようで、かなりの数のツイートがありました。

 

 

↑のツイートにあるとおり、「特急の廃止」が最大の衝撃です。

地鉄では、電鉄富山発着の特急「うなづき」と、電鉄富山には行かず立山と宇奈月温泉とをダイレクトに結ぶ「アルペン特急」があり、この両系統が1日1往復ずつ運転されていました(『アルペン特急』は立山黒部アルペンルート閉鎖時は運休)。管理人が初めて本格的に地鉄を乗り潰した平成23(2011)年と比べても、かなり減ってしまったわけですが、遂に全廃ということになりました。

 

151101_081632.jpg

これも見られなくなる(アルペン号)

 

「アルペン特急」は、立山黒部アルペンルートから宇奈月温泉へ、又はその逆へ観光客を運ぶための列車でしたが、既に平成23年の段階で、バスで立山や扇沢(長野県側のルート入口)へ乗りつける団体客が増えたり、挙句には扇沢-立山相互間でマイカーを回送することを請け負う業者が出現するに至っては、「アルペン特急」の利用は限られたものにならざるを得ませんでした。それでも地鉄は「アルペン特急」の運行を継続してきましたが、とうとう昨今のコロナ禍がとどめを刺したような印象です。

 

「アルペン特急」に対し、こちらは残るのではないかと思っていたのですが…。

 

151101_121440.jpg

こちらも廃止

 

これは平成27(2015)年10月に撮影したもので、ヘッドマークは「特急アルプス号」となっています。

こちらは電鉄富山・新黒部(北陸新幹線黒部宇奈月温泉との接続駅)からの温泉客の利用が見込めたはずなのですが、こちらも利用が少なかったのでしょうか。

 

ただ、報道によれば、観光客が戻れば復活もあり得るとも伝えられており、コロナ禍終息後の観光需要の盛り上がりに期待したいところです。

 

 

現状は予断を許しませんし、そもそも地鉄に限らず「地方のローカル線」の存続が厳しさを増していることも確かですが、何とか頑張ってほしいと思います。

 

【おことわり】

当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。


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