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2075.「189」だけに、やはり山越えしないと?~キハ189系「はまかぜ」乗車

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加古川到着後、管理人は一計を案じて姫路へ。その理由は、冒頭の写真の列車に乗るためでした。

2年前(乗車時は1年前)の平成22(2010)年11月から営業運転を開始した189系気動車。昨年連載していた気動車特急の記事でも取り上げたところであり、完全新造車としては日本で最も新しい気動車特急ですから、チャンスがあれば乗ってみたいと思っていました。


加古川駅に到着した時間と姫路駅までの所要時間を割り出したところ、十分いける、ということで姫路へ。そこでキハ189系の「はまかぜ4号」を待ちました。


姫路駅は高架化が実現し、4年前に姫新線を訪ねたときにはまだ播但線と姫新線のホームが地平で残っていたのですが、現在は両線とも高架に移されています。

その高架ホームで、前座として姫新線・播但線のローカル用車両を撮影しました。


まずは姫新線用のキハ122が停車中でしたので撮影。正面とサイドのロゴを2点ノーキャプションで。



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以前の記事 では、姫新線の姫路口は日常輸送の需要がかなりあるのでは…と指摘していますが、その後姫新線は姫路-上月間が改良されて高速化がなされ、あわせて車両もキハ40・47からキハ122(両運転台)・キハ127系(片運転台)に衣替えしました。全体の工事は平成22(2010)年3月に完成しています。

車内も覗いてみましたが、223系などとの共通化が図られているようです。


お次は播但線でローカル列車として活躍が続いている103系。

この103系は、播但線姫路-寺前間の電化に伴って用意された(平成10(1998)年3月に完成)103系で、加古川線用の103系と同様、内外装に徹底的に手が加えられています。ただし、加古川線用は中間車を先頭車化して正面貫通型になっていますが(3550番代)、こちらはもともとの先頭車かそれと同様の先頭部を備えた改造車から改造されているため、103系本来の先頭車の面影を残す形態になっています(3500番代)。

これも、正面と側面のロゴを2点、ノーキャプションでご覧いただきましょう。



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車体色は国鉄時代にもなかった、ワインレッドの単色塗りとなっています。チラッと見ると中央線用かな、とも思えるのですが、赤みはずっと強くなっています(当たり前ですが)。かなりインパクトのある色なんですよね。


そして16時03分、「はまかぜ4号」が入線してきます。この列車は姫路駅で進行方向を変えるため、車内では座席の向きを変えるのにてんやわんやとなっていました。

管理人も落ち着いたころを見計らって乗車。しかし、6両(3連×2)編成だったにもかかわらず、自由席車は何と1両だけ。よく考えたら恐ろしい列車ですが、乗客の指定席志向が高いのでしょうか。もっとも、姫路から大阪方面行きの在来線特急に乗ろうとする、管理人のような変わり者は少なかったようで。


乗車してみると、電球色の蛍光灯が照らすやわらかい雰囲気が印象的な車内で、座席も車体にあしらわれている茜色を主体とした、実に落ち着いたものでした。

座席のアップと車内全体の写真を、2点ノーキャプションで。



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発車すると、それまでの気動車のような「よっこらしょ」というものではなく、電車のようにすばやく出て行きます。「出足のよさ」は、最近の新型気動車には共通していますね。

それでも、変速というか加速のたびに伝わる「ズシン!」という衝撃が、気動車に乗っているという実感を味わわせてくれます。キハ189系は130km/h運転も可能だそうですが、これは大阪-姫路間で223系など新快速のダイヤの足を引っ張らないようにするためでもあるのでしょう。

須磨の海や明石海峡大橋を眺めるなど、美しい車窓を楽しみ、17時10分に終点・大阪へ。1時間ちょっとの楽しい旅が終わりました。


1時間の乗車は快適でしたが、キハ189系を堪能するには、やはり播但線を全区間乗車しないと物足りないように思いました。それだけキハ189系が快適な車両であり、もっと乗っていたかったという意味でもあるのですが。

そういえば、電車の189系は日本の鉄道でも最も急な勾配だった碓氷峠を上下していたのですが、こちらの

「189」も「生野越え」という山越えが主な任務。やはり、本来の姿を体感しないと、物足りなさが残ってしまう…というのは、こじつけすぎでしょうか。


このあと、管理人は阪神梅田駅へ。阪神名物のある駅へ向かいます。


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