以前「Hungry Spider」というタイトルで、千葉都市モノレールの話題を取り上げたことがあります(こちら)。このときの記事は、以前gooブログで開設・運営していた旧「さすらい館」の記事を復刻したものですが、そのとき訪問したのはもう7年も前。
今回、千葉に仕事で行く用事があり、そのときに千葉都市モノレールに乗る機会を得ました。
千葉都市モノレールでは、開業当時からの主力・1000形が活躍しています。
開業時からの主力
この車両には、「千葉都市モノレール開業25周年」のラッピングが施されていました。
正面を接写したのがこちら↓
25周年の記念マーク 側面は「チーバくん」
側面にちらりと写っているキャラクターは、千葉県のあの「チーバくん」です。
ところで、前回の記事では1号線(県庁前方面)が4本/hの不等時隔であることを指摘しましたが、今回見たら平日・土休日とも15分間隔にきっちり均されています。
不等時隔は解消された
以前は10分間隔の後に20分電車が空く時間がありましたからねε=(・д・`*) それがなくなっただけでも大きな改善です。
そして2号線(千城台方面)への時刻表がこちら。
こちらは本数が多い
流石に千葉市内の住宅地と直結しているせいか、平日朝の本数は多くなっていますが、残念なのは、7年前にはあった4両編成がなくなっていること。やはりモノレールの利用客は伸びないんですかね(´・ω・`)
管理人は仕事先最寄りの県庁前行きに乗り、終点・県庁前で下車します。
この区間は京成千葉線やJR外房線が並行しており、さらに多数のバス路線が走り、しかもバス路線は千葉駅-県庁前間100円運賃(ただし現金に限る)を実施しているため、地べたで乗り降りできるバスには利便性で敵わないようで、このときも乗客は少なめでした。
県庁前駅
この駅は延伸を見越して1面2線の相対式ホームなのですが、片方は使用しておらず閉鎖されており、乗客の少なさが見て取れます。
電車が到着すると、管理人を除けば十指に満たない乗客はすぐにはけてしまいました。
残念ながら、こと1号線の千葉-県庁前に関する限り、7年前と状況は変わっていないように思われます。千葉市内に生活基盤のないよそ者の意見になってしまいますが、やはり懸垂式モノレールは、千葉市には過ぎたインフラだったのか、と思わざるを得ません。地下鉄は流石に過大投資でしょうけど、モノレールなど作らずとも、LRT(次世代型路面電車)やBRT(バス高速輸送システム)で事足りたのでは? どうしてもそう思ってしまいます。
沿線に住宅地のある2号線はともかく、1号線の乗客を増やすのは、これは並大抵なことでは困難なように思えました。
ただ、事業者としての千葉都市モノレールは、約5億3000万円の黒字を計上しているとのことです。しかしこれも産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画により、資本準備金の取り崩しや資産の一部を千葉市へ無償譲渡したことなどにより累積債務を解消したもので、「数字のマジック」ではないのか、という疑念は消えません。これからは本当に大丈夫なのでしょうか。
【取材日 平成25年12月9日】
※当記事は12/23付の投稿とします。
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2649.Hungry Spider in 2013~状況、猶モ改善セズ
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