南海の特急列車といえば、高野線の「こうや」「りんかん」、そして南海線の「ラピート」「サザン」ですね。
これらのうち、「ラピート」が最もインパクトのある風貌を持つ車両で運転されていますが、今年2014年で、この車両も「ラピート」も、登場20周年を迎えます。
こちらは関西空港駅で撮影した先頭部ですが、相変わらず未来的というか、鉄道車両らしからぬ風貌ですね。
この顔は20年経った今でも変わらない
側面がこちら。
弾丸状の先頭形状
1930年代の米国の特急列車に、こんなのがあったような。
この車両は、20年経過した現在でも全く古さを感じさせませんが、その理由はやはり、沿線に溶け込むことをかたくななまでに拒否している、この前衛的なデザイン故ではなかろうかと思います。
前回「ラピート」を取り上げたときは、スーパーシート車に乗りましたが、今回はレギュラーシート車に乗車。
レギュラーシート車は横4列ですが、それでも十分な広さです。
快適な居住性を誇る
座席の近影↓
ちょっと疲れが出てきた?
流石に座席には20年の疲れが出ていたように思います。でも座り心地は快適でしたけどね。
ただ、登場20年経過して物足りないと感じるのは、やはりコンセントがないこと。コンセントはスマホやタブレットなどモバイル機器の爆発的な普及に伴い、現代の特急車両の必須アイテムとなりました。新幹線でも700系が普通車・グリーン車端部にコンセントを設けたのが最初で、N700系では普通車の窓側席全てとグリーン車の全席、そしてE7/W7系では、全クラス全席コンセントを装備するまでになりました。ちなみに、東の「スカイライナー」も、コンセントを全席装備しています。
それなら、「ラピート」もリニューアルしてコンセントを設置すればいいのでは、と思いますが、事はそう単純ではありません。なぜなら、座席にコンセントを設置しようとするとそのための配管を座席に通さざるを得ないことと、安定した電源供給のための装備も必要になることです。流石にリニューアルでそれをやってしまうと、投資額が大きくなりすぎるような気がします。
さて、20周年を迎えた南海「ラピート」ですが、これまで「ラピート」といえばメタリックの紺色のイメージでしたが、今回何と車体色を赤にした車両が登場しました。詳細は南海の公式HPをご覧いただきたいのですが(こちら)、管理人がネット上で見た限りでは、なかなか似合っているように思われました。
※ 管理人は「赤」の「元ネタ」を知りませんので、その点に関しては言及しません。
関空は今、「PEACH」など所謂LCCの就航により、活況を呈するようになっています。その活況に、「ラピート」と南海が、少しでも寄与できれば嬉しいですね。
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※ 当記事は04/27付の投稿とします。