というわけで、今回は4月1日から走り始めた「渋22」の乗車です。
「渋22」は以前にも存在しましたが、それは渋谷駅-三軒茶屋-経堂駅間の路線で、現在の「渋22」とは縁もゆかりもありません。現在の「渋22」は、「園02」の両端を切り落として独自需要のある区間のみを残し、さらに三軒茶屋・渋谷方面へ延長すべく「渋21」(渋谷駅-上町駅)とつないだ路線です。
新生「渋22」の乗り場は、「渋21」「渋23」(渋谷駅-三軒茶屋-農大前-祖師ヶ谷大蔵駅)と同じ、駅西口の34番乗り場。この乗り場は、JRの南口改札を出て左に行くとすぐの場所という超一等地にあります。それも道理、「渋21」は頻発運転の超ドル箱路線だから。
超ドル箱路線の乗り場と共通
1806分発の「渋22」となる車両がやってきます。
ブレブレで失礼
車は弦巻の718号、日デスペースランナー(西工車体装架)です。
34番乗り場の系統案内図。
左側の青い線が渋22
以前にも渋谷駅から用賀駅へ直行する路線はありましたが、あれは玉川線廃止代替路線の「渋02」で、国道246号を直進する路線だったため、現在の「渋22」は、先代の同名系統とは勿論のこと、「渋02」系統とも全く無関係な路線となっています。
管理人は幸運にも進行方向左側最前列、通称「ヲタ席」を占めることができました。
大型ディスプレイに案内が表示される
最近の東急バス、単なるLEDスクロール式ではなく、このような大型LCDディスプレイでの文字案内になりつつあります。一昨年あたりから目黒の車に現れましたが、このところ大増殖しているような。
渋谷から三軒茶屋までは玉川通り(国道246号)を直進、三軒茶屋から世田谷通りに入り、上町方面を目指します。
しかし、管理人は不覚を取ってしまいました。松陰神社前まで達した時点で、いつの間にか記憶がorz これはいわゆる「寝落ち」でして、農大前を過ぎて世田谷通りから用賀中町通りに入るまで、記憶がぶっ飛んだままでした。
それでも気が付いた時点で管理人が車内を見ると、管理人を含め乗客は6人。独自区間の需要はこんなものかという感じもします。
約40分の乗車時間の後、すっかり暗くなった用賀駅バスターミナルに到着。
用賀駅バスターミナルは4番乗り場
ここは、廃止前の「園02」と同じ場所ですが、用賀駅の世田谷ビジネススクエア側出口の真ん前なので、かなり有利な場所にある乗り場となっています。この4番乗り場の前方の3番乗り場は「用01」祖師ヶ谷大蔵駅行きの乗り場ですから、あるいは農大前方面は「渋22」(←園02)「用01」と合わせて利用してもらおうということかもしれません。
着いた
渋谷駅ターミナルでは撮影できなかったのですが、「渋22」の用賀駅バスターミナルの発車時刻表がこちら。
意外に本数が多い
1時間当たり3~4本が確保されていますが、率直に言って管理人はここまで本数が多いとは思いませんでした。せいぜい、「園02」の用賀駅-世田谷区民会館間の頻度に合わせて2本/時くらいかと思っていましたので。「渋22」はある意味では「渋21」の延長という意味合いがありますので、車両運用を組むのは容易だったのかもしれません。
感想。
これで用賀駅から上町方面への便数が、まさか「園02」廃止後増加するとは思いませんでした。「園02」廃止前でも、用賀駅-世田谷区民会館間は区間便が運転されていましたので、この区間であれば独自の需要が見込めるという目論見があったのは、想像に難くありません。それと、「渋22」になって世田谷区役所の真ん前までは達しなくなったものの、その近くまでは達することは可能なので(世田谷区役所入口バス停は通る)、「園02」廃止による利便性の低下は、こと用賀から農大前方面への利用客に関する限り、最低限にとどめられています。本数だけでいえば、むしろ上がっているともいえますし。
このあと管理人は、「恵32」で国立東京医療センター(旧:国立第二病院)へ向かい、さらに「渋11」で田園調布へ。田園調布では、「園02」廃止」により乗り場その他案内がどのように変わったのかを見ていきます。