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2973.私的鉄十大ニュース2014 後編

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前編から続きます。それでは第6位。

第6位 静岡鉄道が完全自社発注の新型車の導入を発表

これは、鉄道界には地味ながら(失礼)きわめて明るいニュースです。
かつては、地方鉄道でも経営が安定しているところはあり、そういう会社、例えば富山地方鉄道などは自前の新車を投入するだけの体力がありました。しかし現在、地方鉄道の経営は厳しく、自前の新車を入れる事例が少なくなっています。
しかしここへ来て、静鉄が新型車の導入を発表するとは、静鉄にもそれだけの体力があるということでもあり、非常に喜ばしいことです。
ただそれと引き換えに、東急7200系とサイドビューが瓜二つの1000系(これも静鉄自前の発注車両)が退役してしまうことになりますが…。

静鉄新型車導入決定のニュースは → こちら

第5位 中央リニア着工

管理人が子供のころ、鉄道などの図鑑には必ず「未来の乗り物」として紹介されていたリニアモーターカー。
その原理自体は大阪市営地下鉄の長堀鶴見緑地線や、愛知の「リニモ」などに生かされていますが、超高速で疾走するリニアモーターカーは、強大な運動エネルギーを発生させる磁性体の構成が難しく、実現には高い壁が立ちはだかっていました。
それが、技術的な目処がついたため、いよいよ着工の運びとなったわけです。
中央リニアは、さしあたり東京~名古屋間を建設するとのことですが、東海道新幹線のバイパス機能を果たさせるのであれば、大阪まで作らなければ意味がないと思われます。そのため、リニア不要論もあるのですが、管理人は「リニア技術の海外売り込みのためのショーウインドー」の役割があることから、むしろ部分開業でも早く開業させ、旅客輸送を行うべきだと思っています。
今後、工事の困難さや開業後の電力供給の問題なども予想されますが、13年後の開業を楽しみに待ちたいと思います。それで、できれば当ブログで乗車体験記を綴ることができれば、と願っています。もっとも、管理人がそれまでこの世にいられるかは、保証の限りではありませんが。

中央リニア着工の記事は → こちら 
「リニア不要論」を取り上げた記事は → こちら

第4位 北陸新幹線開業日・ダイヤ決定


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かねてから延伸工事が進められてきた北陸新幹線長野-金沢間。既に金沢開業後の列車名は昨年のうちに決まっていましたが(こちら)、いよいよ来年3月14日に開業することが正式に決定しています。
それと合わせて、列車名やダイヤも決定、公開されています。
来年3月からいよいよ、写真のE7系が「かがやき」「はくたか」として本領を発揮するわけで、それも大いに楽しみです。ただ「はくたか」は1日10往復とはいえ、午前中と夕刻以降に固まっているようですが。
新幹線の開業は楽しみではあるのですが、その陰で並行在来線がJRから切り離され、第三セクターに転換されてしまうのは、本当に正しいのでしょうか。かつて「新幹線の生みの親」島秀雄さんは、新幹線開業後は在来線の線路容量に余裕ができるから、新幹線ができればもっと
在来線を活用できるとして、いわば「新在一体」ともいうべき理想を提唱されていました。島氏のその理想とは、残念ながら今のところ正反対に進んでいるように思われてなりません。

北陸新幹線開業日決定の記事は → こちら
北陸新幹線料金体系決定の記事は → こちら 

第4位まで発表してきました。
さあ、いよいよベストスリーの発表です!

ダラララララ…(ドラムロールの音)

第3位 相鉄特急登場、列車体系刷新


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大手私鉄16社の中で、唯一「特急」がなかった相鉄。
それが理由というわけでもないのでしょうが、今年から相鉄は「特急」の運転を開始しました。しかも海老名方面のみならずいずみ野・湘南台方面へも運転されるということで、さらに驚きました。
ただし、運転は平日・土日祭日とも日中のみで、朝夕は今までどおり急行が走ります。
特急運転開始により、対横浜の速達性は劇的に向上したものの、それまで急行が6本/1hだった二俣川-海老名間の特急通過駅が、4本/hになってしまうなどしわ寄せが来ている部分もあります。
しかし相鉄は、これは自社のターミナルである横浜へ乗客を引っ張りたいのでしょう。そのための特急だと思います。東急やJRとの連絡線が完成すれば、そこからお客を吸い出されてしまいますから。
管理人は先日、仕事でド平日の昼間に横浜→大和で特急に乗りましたが、立客も出る盛況ぶりでした。前回のがら空きはGWだったからでしょうね。

相鉄特急運転開始の記事は → こちら(前編後編

第2位 東武東上線100周年・8000系池袋口から撤退


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東武東上線は、今年開業100周年を迎えました。1枚目の写真、東上線所属編成の側面先頭部に貼付してある記念ステッカーです。この記念ステッカー、9000系列や50000系列にも貼付されていて、管理人の地元・東急東横線でもこのステッカーを見ることができます。ただし平日は朝夕だけ、土日祭日も2運用だけですが。
また、東武東上線開業100周年を寿ぐ趣旨で、東上線末端区間・越生線用の8000系ワンマン対応車4連が、昭和50年代のセイジクリームに塗装されました。それに加え、最近では別の8000系ワンマン対応車4連が、ベージュ+オレンジのツートンに塗装されています。
最近になって、東武は東上線の一部区間でATCの供用を開始することをアナウンスし、それと引き換えに8000系の池袋口からの撤退がアナウンスされました。
既に8000系は浅草口に顔を出さなくなって久しく、東上線池袋口に顔を出す8000系ももう10連1編成しかありません。今後、8000系は野田線で活躍するものを別にすれば、亀戸線や大師線といった短距離の支線や、群馬・栃木地区のローカル運用でしか見られなくなるのでしょう。亀戸線や大師線だって、いつまで走るかわかりませんが…。かつて3000系列や5000系列がたどった道を、8000系もなぞっているように見えます。

8000系による東上線快速に乗車した際の記事は → こちら
8000系記念列車運行決定の記事は → こちら

さあ、それでは栄えある第1位の発表!

第1位 日比谷線50年


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今年8月29日、東京メトロ日比谷線は開業50周年を迎えました。
それに合わせたのかどうか、日比谷線には昨年の東横線との直通運転廃止以来の、大変革が訪れようとしています。
その大変革とは、ホームドア導入と車両規格の変更。ホームドア導入に関しては、それほど驚かなかったのですが、まさかそれを機に車両規格を変更することを計画していたとは、管理人は夢にも思いませんでした。現行の18m×8連が、20m×7連になるとのこと。しかし、扉数は現行の24箇所から28箇所に増加するため、乗降がスムーズになるというメリットもあります。
日比谷線の車両規格変更は、これまで何度か鉄道趣味界で話題に上がっては消えていたような感がありますが、それと同時に八丁堀以遠には20m車が入った実績がなく(かつて東西線用の5000系を千住工場で検査していたときは、南千住-八丁堀間で試運転を行った)、日比谷線特有の急カーブに20m車が対応できるのか、大いに懸念されていました。しかし、日比谷線も車内信号に取り替えられ、トンネル内の構造物がなくなったことで、20m車の運転も大丈夫、ということになったのでしょう。

ただ、日比谷線50周年には、東急の日比谷線直通列車も残っていてほしかったですね(´・ω・`) もっとも、車両規格が変われば現行の東横線とも同じになりますから、復活の目もなくはありません。ってかなり個人的な願望ですけど(^_^;)

日比谷線ホームドア導入決定の記事は → こちら 
日比谷線車両規格変更決定の記事は → こちら 


「私的鉄十大ニュース」、お楽しみいただけましたでしょうか。皆様のご興味を引いた話題がランクインしておりましたでしょうか?

これで、平成26年の当ブログの記事のアップは全て終了です。
今年も当ブログにおいでくださっている皆様には、ひとかたならぬお世話になりました。この場においてお礼を申し上げ、感謝のご挨拶とさせていただきます。
どうぞ皆様、良いお年をお迎えください!

※ 当記事の写真は、いずれも以前の記事からの転載です。


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