6月6日、バスで岩槻駅から浦和美園駅に到着した管理人は、浦和美園駅を眺めてみることにしました。この駅には埼玉高速鉄道の開業間もないころに訪れたことがありますが、そのときはすぐに折り返してしまったので、じっくり眺めるのは今回が初めてです。
まず正面の駅舎の威容。2点ノーキャプションで。
いかがでしょうか。
2枚目のサッカーのレリーフは、当然ですがこの駅が「埼玉スタジアム2002」の最寄駅であることによるものです。「埼玉スタジアム2002」は、Jリーグ・浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)の本拠地でもあり、浦和レッズの試合や日本代表の試合がある日には、この駅が大いに賑わいます。
ただし最寄駅とはいえ、この駅からスタジアムまでは1.2km、徒歩にして15分を要するほどの距離がありますので、この駅から伸びる車庫線を有効活用する形で、スタジアムに間近い場所まで延伸する構想もあります。延伸と言うと大袈裟ですが、実は車両基地のすぐ隣にスタジアムがありますので、その気になればそれほど難しくはなかろうと思われます。
この駅は橋上構造になっていますので、改札口に向かうには階段を登る必要があります。
エスカレーターも完備
この裏手にはエレベーターもあります。
そしてこちらが、沢山のレッズサポーターを捌く改札口。
やはり自動改札機の台数が多い
一度に沢山の乗降客を捌く必要から、自動改札機の台数は多くなっています。このあたりは、西武球場前と同じです。
そしてこちらが路線図を兼ねた運賃表。東京メトロの各駅が描かれていますが、埼玉高速鉄道線が、左上部に太く、大きな字で描かれています。
埼玉高速の部分だけを強調している
その強調された部分を拡大したのがこちら↓
赤羽岩淵まで470円!
確かここから目黒まで行くと750円ですからねえ…。
ただ、埼玉高速鉄道の利用が伸びないのは、運賃だけの問題ではないといわれています(後述)。
ホームに戻ると、島式1面のホームの外側に、もう1本ホームがあるのが分かります。
ホームドアはない
こちらはどうやら、サッカーの試合があるときだけ使っているようです。
最後に車両基地の方を望みます。
ここから岩槻、蓮田への延伸は?
岩槻からバスに乗って、その車窓を眺めた感想からすると、岩槻への延伸は難しいといわざるを得ません(下記関連記事参照)。仮に岩槻までの延伸がなったとしても、蓮田までの延伸は流石に有り得ない。そう断言してしまっていいと思います。
ならばせめて、スタジアム最寄りにホームをつくってもらいたいものですが…。
埼玉高速鉄道は利用が伸び悩んでいるといわれています。その理由は、このような高額運賃もそうなのですが、もっと大きな理由は、直通先のメトロ南北線の経由地。都心部を微妙に外しており、大手町や霞が関には乗り換えが必要、しかも既存の各路線との乗り換えの便にもやや難があるということです。さらに最大の理由は、王子や駒込でJRに乗り換えようと思っても、赤羽岩淵から先のメトロ南北線の運賃もかかってしまうため、3社分の運賃がかかるので割高になるという問題があるからです。
この「3社分の運賃加算」の問題については、メトロの運賃が加算されるのを避けるため、多くの利用者が赤羽岩淵で電車を降り、赤羽駅まで10分くらいの距離を歩いてJRに乗り換えるそうです。川口元郷とか鳩ヶ谷あたりなら、国際興業の路線バスで京浜東北線沿線に出た方が楽ということもあり、そちらの利用も依然として多くなっています。
やはりこの路線は、第三セクターではなく営団が建設し、赤羽岩淵以遠を東急の旧新玉川線区間のように、割増運賃を設定すればよく、かつそれで足りたのではないかと思います。
管理人は、メトロ9000系初期型による電車に乗車。赤羽岩淵駅で下車し、赤羽駅まで歩き、JRで帰宅しました。
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