前編から続きます。
12-600形の車内で最も変わったのが、扉上にある車内案内表示装置。12-000形は初期型・後期型問わずLEDスクロール式のものだったのですが、こちらは横長のLCDディスプレイになっています。
以下、停車駅案内と現在駅案内の表示を、あえてノーキャプションで。
JRや東急などでは、テレビサイズのディスプレイが装備されていますが、流石に車両限界が小さく車体が小柄な都営大江戸線では、あのようなディスプレイを装備するわけにはいかなかったのでしょう。しかし、東京メトロの丸ノ内線や半蔵門線の車両にある、小型の細長LCDディスプレイ(口の悪い愛好家は『ケチケチディスプレイ』と呼んでいるとか)よりは、見やすさが勝っています。
とはいえ、通常サイズのディスプレイもないわけではなく、それはドアの横にあります。こちらは、専ら広告用。
何やら物騒な表示が(^_^;)
警視庁の「銃器犯罪撲滅」のキャンペーンだったんですけどね。いきなりこんな物騒な絵が出てくると、流石に吃驚します。
なお、この部分には網棚が無く、そのため黄色地に黒字で「ここには網棚はありません」と記し、注意を喚起しています。
網棚の無い地下鉄って、昔の銀座線とか、最近まで(今でもか?)の名古屋市営地下鉄東山線とかにあったような。
こちらが新型車の内装↓
座席の色は似ているが床の色が違う
床は汚れを目立たせないように、濃い紫色(藤色)にしたそうです。
あと、注目すべきは座席の袖仕切りが大型化されていることですね。これは、立席客と着席客の干渉が起きやすいことから、それを嫌ってのことです。このように、仕切りを大型化するのは近年の新型車両の傾向ですが、管理人個人の感想としては、逆にこのような仕切りになってしまったがために、立席客に遠慮が無くなり、かえって盛大に寄りかかって来るようになってしまい、それまでの仕切りに比べ、むしろ干渉の度合いは増しているように思えます。最近は、そのような立席客に来られてしまうと圧迫感を受けて不快になるため、袖仕切り部分には着席しないようにしています(この点に関してはコメントをご遠慮願います)。
以上は一般席ですが、優先席の色は濃いブルーとなっています。
こんな写真しか撮れなかったorz(前編の記事から転載)
どうしても人がいると、車両の内部の写真を撮影するのは憚られます。
そして、ドアは黄色いテープが貼られ、弱視の乗客にも分かりやすくなっています。
弱視者対策も万全
12-600形は、バリアフリー対策を深度化した車両だそうで、扉上には赤く点滅する「扉開閉表示灯」も装備されました。
現在、12-000形の初期型はまだ4編成残っていますから、少なくともあと4編成は12-600形が増備されることになります。そうなると後期型47編成はどうするのでしょうか。12-600形にレベルを合わせるようにリニューアルを施すのか、こちらも注目されます。
最後に今回のおまけ。
日中は完全6分間隔に
これまで大江戸線では、不均等なダイヤだったのですが、これが日中は綺麗に6分間隔に均され、利用しやすくなりました。
今後は、いずれ退役するであろう12-000形初期型にも注目したいところです。
◇関連記事
№2339.白い大江戸線
↧
3194.RASPBERRY DREAM~都営大江戸線12-600形の印象(内装編)
↧