小田急の小ネタをひとつ。
昨日(28日)、管理人は小田急多摩線栗平→はるひ野間で3000形に乗車したのですが…。
以前の記事で取り上げたとおり、3000形は両先頭車の運転台寄りに車椅子スペースがあります。そしてそこは、折り畳み椅子になっていました(下記関連記事参照)。
ところが、よくよく見ると、折り畳まれたままで固定されています。
固定された?
接写してみます。
椅子全体に、カバーのような布がかけられているように見えます。
完全に覆われていますね
…ということは? やはり折り畳んだ状態で固定した?
このような折り畳み椅子は、可動部のメンテナンスに難があるためか、どうしても撤去ないし固定化されてしまうものです。かつて京急600形(3代目)が「ツイングルシート」なる座席を装備していましたが、機構が複雑な上に折り畳み座席と正座席との座り心地の差が大きすぎることなので、ロングシートに改造されてしまっています。あとは、JRの6扉車の運用終了直前には、山手線・埼京線・横浜線ではラッシュ時の座席の収納を取り止めてしまっていました。
ちなみに、6年前にはこうなっていました↓
折り畳み座席(☆)
そしてこのような注意書きが↓
折り畳み座席である旨の注意書きがあった(☆)
バスだと座席を折り畳んで固定させるんですけどね。電車とバスは違いますので一概に比較はできませんけど。
ことによると、こういう折り畳み座席の使用を停止したのは、ここを使用して座っているお客と車椅子のお客(あるいはその介助者)との間のトラブルを未然に防止しようという、ある種の深謀遠慮があったのでは? そのように思えなくもありません。
最後に、比較の対象として4000形の車椅子スペースをご覧に入れます。
最初から座席がない
こちらは最初から座席を設置していません。
3000形の他の編成がどうなっているのかはわかりませんが、ことによると今後の更新改造などのときには、折り畳み座席そのものが撤去されてしまうかもしれません。
◇関連記事
№057.泣く子とラッシュには勝てぬ? (京急600形の記事)
№971.人は見た目が9割…鉄道車両も同じこと? (以前に小田急3000形を取り上げた記事)
※ 写真のうち☆印のついたものは、以前の記事からの転載です。また、投稿日を11/28にしております。