4月30日、遅ればせながら東京メトロ銀座線上野駅に設置されたホームドアを見て参りました。今のところB線(浅草方面・2番線)のホームには設置されておらず、A線(渋谷方面・1番線)のみに設置されています(※)。
※=東京メトロでは上り・下りの概念を使わず、A線・B線と呼んでいる。原則として建設を進めた方向へ向かうのがA線、その逆がB線。ホームの番号も原則としてA線が1番、B線が2番。
というわけで、1番線のホームドア。順に、
① 車両のドアと連動して開く扉部分
② 扉以外の動かない部分
③ ②の部分に埋め込まれたモニター
となっています。あえて番号以外ノーキャプションで。
①
②
③
透明な部分を大きくしたのは、ホームドアの筐体で駅構内が狭苦しく見えないよう、視覚的な開放感を確保する意味があると思われます。そしてパンダや桜の絵柄は、上野駅にちなんだもの。パンダは説明不要ですし、桜は近くの上野公園が桜の名所。パンダと桜は、上野を象徴する2大名物といえます。
さらに③のモニターは、広告宣伝等を可能としたもの。ホームドアの筐体にこのようなモニターを仕込んだ例は、東急大井町線大井町駅の例がありますが、これから増えていくんでしょうか。
こちらは、1番線側のホームドアを、反対側の2番線から見たもの。
スケルトンな筐体の構造が分かる
かなり透明な部分が多く、開放感がそれほど損なわれていないのが分かります。
そして2番線でも、ホームドアの筐体設置の準備は進められていました。
このゴムマットは…!
ホームドアの筐体を据え付ける準備工事がなされているのでしょうね。
ゆくゆくは、銀座線全駅にホームドアが備え付けられるそうですが、他の駅がどうなるのかも興味があります。上野駅と同じデザインなのか、はたまた違う形態が見られるのか。
おまけ。
その1。電車の接近表示。
昔からあるのだが…。
この装置自体は結構昔からあって、以前は電車が接近すると電車の絵が点滅していたのですが、今は作動していないようですorz
その2。
京成上野駅への連絡通路。
できてから83年
この通路、昭和8(1933)年12月の京成上野駅(当時の名称は上野公園駅)の開業当時から設置されているそうです。ですから、今年で満83年になるわけです。
来年平成29(2017)年、日本の地下鉄は90周年を迎えます。どのように姿を変えていくのか、新路線の開業はあるのか、注目していきたいところです。