タイトルの元ネタは…名古屋のアイドルグループを一躍スターダムに押し上げたきっかけとなった一曲ですが、今となっては「古典」かもしれません。
「パレオ」とは、「衣服の一種。身体に巻き付ける綿の布の事であり、元々は『パレウ』というタヒチの民族衣装である。タヒチの言葉で、『巻きつけるスカート』を意味する。」とのこと(wikiより)。
それで何でメトロ9000系なんだよ、というご指摘もあるでしょうが、サイドビューをご覧いただければお分かりいただけると思います。
今年の8月のことですが、東京メトロ9000系第05編成が徹底的なリニューアルを受けて出場、営業運転に入りました。管理人は日常的にメトロ南北線や東急目黒線を利用していないため、なかなか遭遇できなかったのですが、昨日(12月18日)、多摩川駅でもしかしたら…と思って東横線電車を降りて目黒線の電車を待っていたら、何とまたまた一発ツモ! 管理人の「レア車ゲッター」のフォースは未だ健在で、我が身の僥倖を天に感謝したことです。
外装で最も大きな変更点は、それまで窓下に帯が入るだけだったのが(第22・23編成は窓上にも入る)、窓下だけでなく窓上にも入るようになり、しかも、窓下の帯はウエーブを描くかのようになめらかに高さが変わったりしていて、まさに女性が纏う「パレオ」のように見えます。それでタイトルを即決したのですが。
まずは正面。比較の対象として、第23編成と並べてみます。
あえてノーキャプションで。
いかがでしょうか。第23編成(下)が直線的な帯の入り方なのに比べると、第05編成(上)は、なめらかな曲線を描いています。
先頭車9805の後部の帯の入り方はこちら↓
同じ車両でも高さが変わっている
ついでにいえば、側面の行先表示がフルカラーLEDになっているところも注目ポイントです。以前は3色LEDでしたから。前面も、冒頭の写真のとおり、フルカラーLEDに換装されています。
ウエーブを描くのは窓下の帯だけではありません。先頭車の窓上の帯も。
9105の窓上の帯
2本の帯が絡まるとは、複雑な入り方をしていますが、これ模型で再現するの大変でしょうね。
車内を見てみましょう。
扉の上にあったLEDスクロール式の車内案内表示装置は、LCDモニター2基に取り替えられています。
停車駅などの案内(右)と広告(左)
袖仕切りも大型化され、しかも南北線カラーのエメラルドがあしらわれています。
色使いもオシャレ
ところで、9000系初期車の特徴であった、車端部のクロスシートですが、撤去されてしまっておりました。
なくなっている
もし初期車が全てリニューアルされるのであれば、9000系でクロスシートを備える車両は全て消えることになります。
ところで、この第05編成ですが、昨年6月に埼玉高速鉄道を訪問した際、乗車・撮影していました(下記関連記事参照)。
そこで今回の記事では、比較の対象として、当時撮影し以前の記事にアップした写真を再度掲載することにいたします。
まずは車内の全景。
袖仕切りが初期車特有の形状
そしてこちらがクロスシート。
これも見られなくなった
クロスシートの撤去だけではなく、床材も張り替えられているのがお分かり頂けるかと思います。
ちなみに、9000系のリニューアル計画ではクロスシートをなくすことが決定していますが、もし対象編成全部にリニューアル改造がなされると、東京メトロは大手私鉄では唯一、ロングシート車のみを保有する会社となります(現在は京王がそれに該当するが、京王では『L/Cカー仕様』の新5000系を導入することが決定しており、同系が導入されると『ロングシート車のみを保有する大手私鉄』ではなくなる)。
第05編成のリニューアルは先行改造なので、今後はリニューアル編成が増えそうです。
それはいいのですが、相鉄乗り入れとそれに伴う8連化はどう対処するんでしょうね? もし8連化するなら、初期の車両は相鉄乗り入れ実現直前まで使い倒して退役させると思うのですが、現時点で初期車にリニューアルを施しているということは、まだまだ使う意思があるということですから、あるいは相鉄乗り入れが実現しても6連のままなのかもしれません。都営三田線などは6連では苦しそうなのですが…。
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